Victory Amps Sheriff22 伝説をこの手に。

今年入手したアンプヘッドの一つ「Sheriff22」

公式にある通りまさにクラシック・ブリティッシュ・サウンド。マーシャル系、いわゆるプレキシスタイルのアンプで強烈な個性を有しており、決して万能とは言えません。

これまでエフェクター頼みで音作りをして来た私には扱いが難しく、望んだ音にすべくかなり悪戦苦闘しました。しかしそもそもその思考自体が誤りであった事にようやく気付け、新たな学びを得る経験値となりました。

ゲットしてから結構な時間が経ちましたが、ようやくインプレッションを書ける状態になれた気がしたので今回このアンプについて使用感など述べてみたいと思います。

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The Sheriff 22

  • 出力 : 22/0.3W
  • チャンネル : 2ch(Input1,Input2)
  • 真空管 : 12AX7×4(Pre), EL84×2(Power)
  • コントロール : Volume1, Volume2, Treble, Middle, Bass, Presence, Master, Fx Loop Bypass SW
  • 端子 : Series effects loop, Full Power Speaker Out(8Ω/8Ω/16Ω), Low Power Speaker Out(4-16Ω)
  • サイズ : W342 × H185 × D185 mm
  • 重量 : 6.5Kg

Victory Amps製品は現在国内取り扱いがありません。私も個人輸入で入手しましたので電圧は海外仕様のものです。それにより真の実力は発揮しきれていない可能性があるかも?です。

使用目的は完全自宅使用、故にこのコンパクトサイズと22Wという出力は現実的にもグッドな仕様。音の方はJTM45のサウンドが大好きなのでこれまたビンゴ!それとやっぱり価格ですか(笑)。

本家だとこれら全ての要望を満たすアンプが見当たらず、勢いで行っちまった訳です!

▼Victory Amps
https://www.victoryamps.com/sheriff-22

操作性

音色調整は3バンドEQに加え、プレゼンスコントロールも備えております。

EQは扱いやすく割と大胆に設定しても破綻をきたすことはありません。音作りというより、不要な帯域、足りない帯域を微調整でプレイ環境にすり合わせていくイメージで操作するのが良い感じ。

プレゼンスは非常に便利で音の明度をコントロール出来ます。EQ調整後、最終的に弄るのが王道でベスト。こちらもかなり大胆にグリグリOK。モコモコからシャキシャキまでカラーを変えれます。

最終音量調整はマスターボリュームで行いますが、0~1の間も微細なコントロールができ非常に扱いやすいです。自宅使用だとコレかなり重要。Bogner Atmaはいきなり爆音ですから(笑)。

サウンド

Sheriff22は一言で言うと不器用。そのサウンドは「これが俺の音だ!」と言わんばかりにベースとなる音が明確。ファットでコンプレッションは強め、特にLowはかなり出ます。

2チャンネルありますが、Volume1/2のコントロールで歪み量、コンプ感といった質感を整えていく感覚です。基本的には上げていく程どちらも増加していきます。

INPUT1

Input1はクリーンからオーバードライブまでをカバーし、Volume1で調整します。レスポールだとノブ位置0~2辺りまでクリーンで、3~6がクランチ。以降はオーバードライブの領域に入ります。

レスポンスが良くピッキングの強弱で歪み量をコントロール可能ですが、粗が目立ちやすい分弾きこなすのは大変だと思います。でも練習するにはもってこいですね。

このチャンネルは音の重心が低く太いのが特徴です。クリーン、弱クランチ設定だとそれ程でもないですが、フルアップに近付けるにつれ低域が飽和し、コンプ感も強烈になっていきます。
レスポールだと特にその傾向が強く、ストラトのようなシングルピックアップの方が相性が良い気がします。ちなみに手持ちのフジゲンテレだと極めてクリーンなチャンネルに変貌!(笑)。

後、意外なことに歪みペダルとの相性は悪くなく、特にマーシャル系のものが抜群。Sheriff22の個性を殺さずハイゲイン化出来る印象です。Animal OD、Brown Featherが堪らない。

公式で言われている通り、ブルースロックにハマります!

INPUT2

Input2はクランチからオーバードライブを出力でき、Volume2にて調整。Input1よりも歪み量が多いのですが、コンプ感は弱くオープンなサウンドです。歪ませるなら断然コッチが気持ちイイ!

イメージする伝統のマーシャル系ドライブサウンドはこのチャンネルに内包されております。Back In Black、Burnといった数々の名曲で聴けるあんな音やこんな音も再現できるかと思います。

このチャンネルの音の重心はInput1よりも上のハイミッド辺りにシフトしている感じで、芯がありながらバランスのいい出音になっていると思います。
ただ少し気になる点は低域の質感で、ノブを上げる程飽和していき少々ルーズになる印象。タイトさはなくバイト感もありません。フルアップしてもザクザク刻むには物足りないですね。

“歪まない”というより質の問題。ペダルで例えるとRiotではなくOCDといった感じでしょうか。あくまでもオーバードライブの歪み感です。単体だとヴァン・ヘイレンは無理かなぁ~(笑)。

でもフルアップにTS系でブーストしてやると結構良い感じになっちゃいます。こういったペダルとの組み合わせが非常に面白くて、現在試行錯誤にどハマリ中。

アッテネート機能

購入前に参考にした動画がコチラになります。大変有難い出力比較動画です。

Sheriff22はフルパワーで22W、ローパワーだと0.3Wでキャビネットに接続できます。動画だと両者の違いはほとんど感じられず、”これは素晴らしい”という素直な印象を受けました。

しかし手元に届き実際0.3Wで鳴らしてみると、まぁそれはそれは残念な結果に。素人耳にも分かるであろう激しい音質変化が起こりました。ハッキリ言うと「劣化」です。プレイ環境の違う動画を鵜呑みにしてはいけませんね、やっぱ。

ただ冷静に「もしかしたら電圧の違いが影響しているのかな?」とも思えます。個人輸入ですので国内100V仕様ではなく110~120Vの海外仕様ですから。

いつか外付けのアッテネーターか、ステップアップトランスを試してみたいと思っております。

まとめ

国内流通していないアンプをレビューするというこの需要のない記事、いかがでしたでしょうか(笑)

Sheriff22は結構荒めの歪みなんですが、エフェクターのまとまった歪みにはない魅力があります。
クランチでも音圧感はありますし、突き抜ける高域は”煌びやか”に響きます。ピッキングの強弱による反応性も素晴らしく、音色コントロールは手元だけで可能です。

これら真空管アンプの持つ特徴を知り、体感し、ハマると視点が一気に広がります。

歪みの作り方がエフェクターメインだけでなく、アンプメインという考え方もようやく出来るようになりました。アンプの音を活かしペダルを補助的に使う方法ですね。

アンプとペダルそれぞれの設定と組み合わせ次第で色んな効果を得られます。歪み感を変えずコンプ感を薄めたり、強調する帯域を変えたり、音色そのものさえ変える事も可能です。
これが私のオーバードライブ熱の再燃に繋がっている訳ですが(笑)。

ちなみにSheriff22の歪みと組み合わせて面白い効果を生んでくれるペダルは、OCD、TS系、Sparkling Yellow OD1、でどれもお気に入りです。

今後も試行錯誤を楽しんでより深みにハマっていきたいと思います。それでは今回は以上ですm(__)m