史上最高のロックボーカリスト!「Paul Rodgers」

おすすめボーカリスト、今回ご紹介するのは我が心の師匠ポール・ロジャース。歌唱力はもちろんの事、彼の声はロックボーカルの理想と言って良い程カッコイイ。

1960年代から現在まで長きに渡り活動しており、年齢的にはおじいちゃん。ですがそのパフォーマンスは衰えを知らずマジで驚異的。“凄い”としか言いようがない。

過去も現在も、そして未来もきっとマイベスト。今回はロジャース愛を存分に語らせて頂きたいと思っております(笑)。音楽界に多大なる影響を与えた人物なのは間違いないですよ!

そしてやっぱり…長くなりそうm(__)m

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Paul Rodgers ポール・ロジャース

プロフィール

■パーソナルデータ
・本名 Paul Bernard Rodgers
・生年月日 1949年12月17日
・出身国 イギリス

■略歴
・1969年 Freeでデビュー
・1973年 Free解散、Bad Company結成
・1982年 Bad Company脱退
・1983年 1stソロ作品リリース
・1998年 Bad Company再結成
・2005年 Queen参加

1968年にフリー結成、翌年デビューし1970年に一度解散。再結成やメンバー間のゴタゴタなどの紆余曲折を経て、結局1973年にフリーは終焉を迎えます。

バッドカンパニーでは商業的な成功を収めるもメンバー間の不和により1982年に脱退。以降、ソロ作品やいくつかのプロジェクトを試みるも目立った成果は出せず。

2005年にはクイーン+ポール・ロジャースとして活動開始。これには正直驚かされました。その後現在に至るまでソロ活動や公演を中心に活動、生涯現役を体現してくれています。

もうすぐ70歳…( ゚Д゚)

ボーカルスタイル

ブルースを基調とした歌いまわしが最大の特徴ではありますが、発声の仕方は真にロックボーカリストのもの。音域はそれ程広くありませんが下から上までバランスよく操れます。

どんなメロディラインも歌いこなす技術は当然ある訳ですが、彼にはメロディを与えるよりコード進行を与えた方が本領を発揮すると思います。なぜならアドリブこそが彼の真骨頂。

スタジオ作品も彼の表現の内の一つに過ぎず、そこが終点なのではない。ライブ毎に柔軟に表情を変化させる事の出来るボーカルは必聴です。

この曲を聴くべし!

今回はオススメ曲ばかりでなく個人的にあんまり聴かない楽曲も紹介しています。

ファンの方にはレア盤的に分類される作品もありますので、どんなものか私見でも述べといた方が良いと判断しました。ポール・ロジャース愛が尋常ではないというのも確かな理由です(笑)。

それでは行ってみましょう!

Free

ポール・ロジャース(Vo)、ポール・コゾフ(Gt)、アンディ・フレイザー(Ba)、サイモン・カーク(Dr)というメンバーにて構成されたブルースロックバンド。

若きエネルギーがぶつかり合い、噛み合った時のパワーは強烈。短き命を燃やし尽くしたかの様な熱い楽曲たちには今でも魂を揺さぶられます。

Tons Of Sobs (1969)


Worry
Walk In My Shadow
I’m A Mover
The Hunter

フリーの記念すべきデビューアルバム。メンバー全員が20歳に満たない若さで制作されており、彼らの作品の中で最もエネルギッシュで攻撃的な仕上がり。演奏に荒さはありますが放たれているパワーは凄まじいものを感じます。

おすすめ曲として挙げたものは“これぞブルースロック”といったナンバーたち。特にアルバートキングのカバー曲、The Hunterは素晴らしい。フリーが演奏すると見事なまでに彼らの音。

ブルースの特徴であるハネたリズムやロジャースのボーカルのふわりは我々日本人には馴染み薄く、歌いこなすのは中々に大変。最もアグレッシブなボーカルスタイルを披露している作品です。

ドラムのサイモン・カーク、ギターのポール・コゾフのプレイにも注目!

Free (1969)


I’ll Be Creepin’
Trouble On Double Time

デビュー作と同年に発売された本作。にも関わらず前作よりかなり丸くなった印象。スローテンポな曲が半数を絞めている事がそう感じさせる要因かも知れません。

そんな中、1曲目に収録されているI’ll Be Creepin’はかなり好き。フリーというバンドの個性がこのミディアムテンポの楽曲に存分に詰まっています。
展開がしっかり構成されていながらロジャースのボーカルにも自由度があり、彼の個性がより活かされている形に。ベースのアンディ・フレイザーのプレイも抑揚があり素晴らしい。

Trouble On Double Timeは前作の流れを汲んだブルージーなロック。コゾフの「Blue Soul」というアルバムにライブ版が収録されていてそちらの方で好きになった楽曲。最後のボーカルの締め部分が大好物です。

因みにこの作品のMVPはベースのアンディ・フレイザーでしょう。

Fire and Water (1970)


Fire And Water
Mr Big
All Right Now

フリー最大のヒット曲、All Right Nowを収録したアルバム。

今回おすすめとしてチョイスした楽曲群もそうなんですが、フリーの曲構成としてブリッジ(Bメロ)が無いものが多いです。4小節の進行をループさせサビで展開が変わるというのがほとんど。
無変化ほど飽きやすいものはなく、この作品も少なからずそういう部分はあります。だからこそポール・ロジャースのボーカルスタイルが際立っており屋台骨となっています。

Fire And WaterMr BigはミディアムテンポのブルースロックでAll Right Nowはキャッチーな曲。スタジオアルバムという事で丁寧に作られていますが未完成感の方が強いです。それは後に聴くことが出来るライブバージョンがあるからこそ言える事なんですけどね。

Highway (1970)


The Stealer
Ride On Pony
Bodie

デビューから2年で4作目、この作品を最後に才気あふれるアンディ・フレイザーが脱退。彼が居なくなるイコールフリーではない、そう断言できる程好きなベーシスト。残念ながら2015年に永眠。

The Stealerは最高のフリーロック。この曲聴く度にバンドしたくなります。ロジャースにしてはシンプルな歌メロながらリズムを取るのが難しい曲。Ride On Ponyもバックのグルーヴの波に乗りながら気持ち良く歌いこなしています。

Bodieはフリーの中でも珍しいタイプの楽曲。スムースに流れる優しいメロディが印象的で、ロジャースの語る様な歌い口調も良いです。Thin LizzyのSarahにも通ずるこういう曲って個人的に大好きなんですよ(笑)。

Free Live! (1971)

フリーの解散に伴い発売されたライブアルバム。1970年のイギリスの2公演にて録られた音源を収録。このアルバムを聴くと分かりますが、彼らは完全なるライブバンドだと言えます。

グルーヴ、音色、アレンジ、全てにおいて、スタジオ録音作品を軽く超えてます。自由奔放に歌い上げるロジャースはもちろん、メンバー全員が解き放たれている感がありますね。

声は生ものなのでボーカルパフォーマンスが最高の状態とは言い難いですが、バンド演奏という観点から見ると素直に敬服。正直これ聴くとスタジオ版には戻れなくなります(-_-;)。

Free At Last (1972)


Little Bit Of Love

1971年に一度解散、翌年再結成されるも色々ゴタゴタする中制作、発売された本作。正直この作品の参加メンバーがいまいちハッキリしない。

フレイザーは1971年12月に再加入、1972年6月に再度脱退との事。本作のリリースが1972年4月なのでベースは彼なのでしょう。ギターはコゾフがドラッグ中毒による体調不良のためサポートメンバーの力を借りたとも言われています。

Catch A TrainTravellin’ Manはポップロック調で聴きやすく新たな可能性を見せてくれたとも言えます。オススメのLittle Bit Of Loveはシンプルな構成ですが思わず口ずさんでしまうメロディが秀逸。

ただロジャースの声、あんま出とらんとですハイ。

Heartbreaker (1973)


Wishing Well
Come Together In The Morning
Heartbreaker

フリー名義での最後のスタジオアルバム。ベースは日本人である山内テツ。よくよく考えると凄い事ですよね。ギターはポール・コゾフが全8曲の内5曲(#1,2,3,4,8)を担当。

シングルリリースされたWishing Wellはかなりヒットしたフリーの代表曲の一つ。ゲイリー・ムーアを始め多くのアーティストがカバーしています。珠玉の王道ロック。
Come Together In The Morningは音が割れていたりアナログ感満載(笑)。シンプルな2部構成のマイナーバラード。色んな音色を楽しめます。特にギターが好きなんですよねぇ。

そしてなんと言ってもHeartbreaker。私が思う実に彼ららしい楽曲。繰り返されるバッキング上を自由に飛び回るロジャースのボーカル、カッコ良すぎる。更にコゾフの哀愁漂うフレージングがたまらない。キーボードも世界観を彩る良いアクセントになっています。

フリー、やっぱ最高だな。

The Free Story (1973)

フリー解散後に出されたベストアルバム。1973年12月31日リリース。ポール・ギルバートが居たミスタービッグ経由で私が手にした最初のフリーのCD。

本作に収録されているMr Bigが素晴らしすぎる。ライブバージョンをチョイスしたIsland Recordさん流石です。この曲で一気に彼らにハマりましたからね。当時20代前半の小僧が(笑)。

My Brother Jakeというシングルのみで出された楽曲も収録。サビの歌いまわしをアドリブライクに次々変えているにも関わらず破綻せずラストへと繋げています。ロジャースの持ち味を存分に堪能できる良曲。

フリー初心者の方にも十分オススメ!

Song Of Yesterday (2000)

2000年にリリースされた5枚組のスペシャルなベスト盤。ステレオミックス曲や未発表テイク、別バージョン等をてんこ盛りに収録したファン向けの作品。

このアルバムのオススメはディスク4のライブ音源。未発表音源はもちろん、後年の発売という事で単純に音が良いんです。ギターもかなり歪み増しで滅茶苦茶カッコ良い!

何度も言いますがフリーはライブバンド。それをマジで痛感できます。ライブCDはFreeclimbing、Remembering The Free、Live At The BBCなど海賊版っぽいものも全て購入してきましたが間違いなくコレが最高。

フリー好きの方は是非お試しを!!

Bad Company

フリーのポール・ロジャースとサイモン・カークに加え、ギターはミック・ラルフス、ベースは元キングクリムゾンのボズ・バレルという4人編成。

各楽曲シンプルで聴きやすく、演奏面においても安定度は高いです。ただフリーの様な“危うさ”や“激しさ”は薄まっており、物足りないと感じてしまう部分も正直あります。

Bad Company (1974)


Can’t Get Enough
Seagull

デビュー作にして全米1位を記録した大ヒットアルバム。メロディラインがかなり整えられている印象で、歌モノとして聴きやすく耳に残りやすい曲が多くあります。

記念すべき1曲目を飾るCan’t Get Enoughは軽快なシャッフルナンバー。アメリカンな匂いが漂い彼らの音楽性がよく現れています。ロジャースらしさは楽曲の最後に聴くことが出来ます。

Seagullは個人的に印象深く大好きな曲。東日本大震災の時、ロジャースがメッセージと共に歌ってくれました。ライブプレイを聴くと滅茶苦茶痺れます。ただ上手い、上手すぎる!

Straight Shooter (1975)


Feel Like Makin’ Love
Shooting Star

バッドカンパニーの2作目でコチラも英米共に3位を獲得したヒット作。前作の流れを汲むスタンダードなアメリカンロックアルバム。

今作のオススメ曲はどちらも似た構成。前半アコースティックサウンドで穏やかに進行し、サビで歪みサウンドを加え盛り上げるパターン。ストレートでシンプルなメロディが心地よい。低音域の操り方も流石のロジャース師匠。

目立たないかもですが、サイモン・カークがいい仕事しています。

Run With The Pack (1976)


Live For The Music
Simple Man

米チャート最高5位を記録しまたまたヒットした3作目。何がどうしてそうなったのか正直なところ不可思議(笑)ですが、ポール・ロジャースの実力があったればこそでしょうね。

Run With The Packは代表曲でアルバムタイトルにもなっているのですが、私的オススメは断然1曲目と2曲目。Live For The Musicは16符でハネていてロジャースの中では非常に珍しい曲調。ハードロック寄りなサウンドも超カッコイイ。バッドカンパニーの曲で1番好きですね。

Simple Manはロジャース節が炸裂していて、後の彼の歌唱スタイルの原点とも言える曲。それにしてもやっぱ上手すぎです。歌唱スキルと多彩な表現力を聴けるオススメの曲。

Burnin’ Sky (1977)

これまで商業的に順調だったバッドカンパニーも今作は鳴かず飛ばず。時代的背景や様々な要因があったのでしょうが、シンプルにキラーチューンが無いんですよ。

全体的にインパクトに欠ける印象で、通して聴いても耳に残らず流れてしまう。辛口ですが非常にありきたりなB級バンドの作品。眠たくなるので全く聴かないですね(笑)。

1曲目のBurnin’ Skyはまぁまぁの普通。

Desolation Angel (1979)


Rock ‘N’ Roll Fantasy
Gone,Gone,Gone

前作発表後いったん活動を休止、見事再起を果たし全米3位のヒットとなった本作。時代に合わせるかのように彼らの音楽にも微妙な変化が見られます。

Rock ‘N’ Roll Fantasyは彼らの代表曲ですが、デジタルサウンドを取り入れた挑戦的なもの。ただスネアの音が私の嫌いな80sサウンドライク。当時みんなこの音。

Gone,Gone,Goneはベースのボズ・バレルが作った曲で何となく他と毛色が違うサウンド。非常に新鮮で聴いていて楽しい。気付けば口ずさんでいるサビメロとコーラスが気持ちイイです。

全体的に泥臭さは無く、スッキリした音が特徴。

Rough Diamond (1982)


Unite The Knot

米26位、英15位と商業的にまったく振るわず。金の切れ目が縁の切れ目か?メンバー間の関係も悪化、今作を最後にポール・ロジャースが脱退。

ピアノやブラス等を積極的にフィーチャーしており、新たな方向性を見出そうとしている感じを受けます。ギタープレイもカッティングが多く聴かれ、その実ポップロックとなっています。

だから嫌いという訳でもなく、Unite The Knotという曲は結構自分の中ではアリ。何かB’zっぽいフレイバーがする(笑)。まぁ逆なんでしょうけど。ポール・ロジャースの中でもかなりレアなタイプの楽曲で面白い。ラルフスのギターも良いっス!

10 From 6 (1985)

ポール・ロジャース在籍時のベストアルバム。代表曲を網羅しておりライトユーザーはこれで十分。バッドカンパニーの入り口としてオススメ!

The ‘Original’ Bad Co.Anthology (1999)

新曲4タイトルを収録した2枚組ベストアルバム。近代マスタリングの良い音で聴きたい方はコチラを推奨。収録曲も多くより深く楽しめる内容になっています。

ソロ作品

Cut Loose (1983)

ポール・ロジャースのソロデビュー作。全ての楽器を彼一人でこなしたという、米津玄師もビックリな初代マルチプレイヤー。ただし内容は正直イマイチ…。

1曲目のFragileの雰囲気は好きですが、展開に乏しくすぐ飽きちゃう。私の様なコアなファンでなければ無理に入手する必要はありません(笑)。ごめんよ師匠。

Muddy Water Blues (1993)

ポール・ロジャースが自身のルーツを作品として披露。マディ・ウォーターズへのトリビュートアルバムで、彼の曲を中心に全曲ブルースナンバーで構成。

ジェフ・ベック、ゲイリー・ムーア、ブライアン・メイ、スラッシュなど参加ギタリストが超豪華。ボーカリストもギタリストもブルース大好き人間も皆楽しめます。

ブルース入門にもかなりオススメの作品。聴きやすいからね♪

The Chronicle (1994)

フリー、バッドカンパニーなど己が歴史をセルフカバー。当時日本のみでリリースされた作品。実際は前作「Muddy Water Blues」の英国版に付属していたボーナスCDに+αしたもの。

スラッシュやジェフ・ベック等のクレジットがあるのはそのためですね。前作まんま同じ曲ですし。1~6曲目までがこの作品のみに収録、よりハードなサウンドで楽しめます。

ただロジャースのボーカルは個人的には物足りない。

Live – The Loreley Tapes (1996)

ポール・ロジャースのライブアルバム。ドイツのローレライで開催された「Rockpalast Open Air Festival」の内容を収録した作品。

2006年に「Extended Versions」というライブアルバムが発売されましたが、内容は一緒ですのでご注意下さい。“Different Order”との事ですが、どんな違いがあるかちょっと不明。

Now (1997)

Cut Loose以来、超久々オール新曲のスタジオアルバム。この作品は個人的バイブルで、いまだにボーカル練習でよく利用しています。なんでオススメは全曲(笑)。

あまりに歌い込んでるんで客観的な評価が難しくなっているんですが、ボーカル目線で技術的観点からみると最高。作曲、アレンジ面から厳しく評価するとB級。こんな感じかな~多分。

幅広い音域、ブルージーなフェイク、ブレスコントロール、シャウト等ボーカルスキルが満載。よってボーカリストの方にはオススメですが、鑑賞目的だと…。

私は超好きですけど色んな補正がかかってますんでね。

Electric (1999)

日本先行発売のスタジオアルバム。前作に続きフルオリジナル。感想はNowとほぼ同じ(笑)。ブルージーなスタイルを学びたいロックボーカリストは聴いて損なし。

中でも2曲目のWalking Tallがオススメで、スローテンポのスウィングがリズムトレーニングに最適。歌メロが存在しない“空白”部分の大切さを是非学びましょう。

The Royal Sessions (2014)

しばらく音沙汰が無かったポール・ロジャース。新譜はカバーアルバムでした。ブルース、リズム&ブルース、ソウルといった各ジャンルから10曲をセレクトし収録。

レコーディング時点で64歳。正直かなりの衰えを覚悟して購入したのですが、とんでもありませんでした。声質まったく変わっとらんやないかい!(驚)。神だね、ホント。

音域もほぼキープ出来てますしマジであり得ない。ただしロック、ましてやライブパフォーマンスとなるとどうでしょうねぇ~、なんて言いつつ次ぃい!!

Free Spirit (2018)

この記事を書いてる途中で見つけ即ポチっと(笑)。出てたじゃありませんか望んでいた作品が。

2017年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたフリー結成50周年記念コンサートの模様を収録。販売形態はCDのみ、CD+DVD、Blu-rayと3タイプ。

御年67歳のパフォーマンス。先に述べた不安はやはり杞憂でした。この御方、やはり鉄人の様です。高域にて苦しい箇所は確かに感じますが、声質の衰えは微塵もありません。

発声技術がずば抜けているというのもありますが、喉が老化せず保たれているという事実に衝撃を受けます。と同時にジジィになっても歌い続ける事が出来るんだ、という希望を抱かせてくれました。これは世のボーカリストにとっては本当に素晴らしい事。

Ride On PonyThe Stealerなど、フリー解散後、ロジャース自身あまりプレイしなかった曲がいくつもあり個人的満足度はかなり高いです。

アリガトーヾ(*´∀`*)ノ

The Firm (1985)

ジミー・ペイジとタッグを組み結成されたThe Firm。その1stアルバムがコレ。当時は入手困難で多くのCDショップを渡り歩きましたよ(笑)。フツフツと期待値を高めながら。

ただ残念ながら何の化学反応も起こってませんでした。今は単なるコレクターズアイテムです。

Mean Business (1986)

The Firmの2枚目にして最後のアルバム。前作と印象は変わらずいまいちというのが正直な評価。全体的にリバーブが深くミックスにも問題ある様な気がします。

互いの個性を打ち消してしまっている、そんな感じになっちゃいましたね。

The Law (1991)

ケニー・ジョーンズというドラマーと組んだバンド。まさに王道というのが相応しいロックアルバムに仕上がっており、聴きやすい反面飽きやすいというのが本音。

For A Little RideStone Coldはメロディがたっていて中々お気に入りですが、 収録曲は基本的にベッタリ8ビートの嵐。前置きが長すぎる曲もいくつかありイライラする(笑)。

ロジャースの状態が良いだけに勿体ない。

Return Of The Champions (2005)

QUEEN+Paul Rodgersという形にしたのは正解ですね。クイーンファンの方は特にでしょうが、クイーンの声はフレディ以外あり得ないハズ。加入ではなくサポート、コラボなので双方のファンが純粋に楽曲を楽しめます。

ロジャースが全ての曲を歌ってる訳ではありませんが、このライブのパフォーマンスは素晴らしいです。基本フレディの方がキーが高く、原曲通りにロジャースが歌うと曲が破綻してしまう可能性もあったでしょう。

We Are The Championsではロジャースのボーカルアレンジメントが光っています。ハイトーンが続くサビを合唱パターンに持っていきつつ裏で怒涛のアドリブ。楽曲を盛り上げつつ己の個性をぶっこんでます。

聴いててテンション上がる作品なので、ロジャースファンなら買いだね。

終わりに

今回もお疲れ様、俺(笑)。読み手のことを一切考えず、我が情熱だけで書いてしまった事を心よりお詫び申し上げますm(__)m

まぁどこでも良いから部分部分でも気になる箇所を拾って頂き、少しでも楽しんで貰えればそれで嬉しいんですよね。本当はもっと書きたくりたかったりしますけど(笑)。

ミュージックシーンの移り変わりは凄まじく早いとは言え、身近な近代音楽であるロック、ポップスなんてまだ100年の歴史もありません。

それを考えるとポール・ロジャースは間違いなくロック界の偉大なる人物の一人。ボーカリストはもちろん、音楽好きの皆様方にも彼のボイスに触れて貰えたら最高に幸せでございます。

それでは本当に長いことお付き合い有難うございました!