Synergy Amps ~宅録最強はコイツじゃねぇか?~

今、良い宅録機材や方法を模索している真っ最中。前回の記事ではデジタル機材に注目したのですが、またちょっとイイ感じのやつを見つけてしまいましたよ!

今回取り上げるのはSynergy Amps。彼らの製品は簡単に言えば真空管プリアンプ。モジュールシステムを採用し様々なアンプサウンドを簡単にインストール、交換を可能としているのが特徴です。

デジタル上では当たり前に行えるアンプの変更。それをアナログで実践しようとする気概を俺は買うね(笑)。元々はMTSという同コンセプトの製品があったみたいですが、それらはあくまでシミュレート。Synergyになり各社“本物のアンプビルダー”が設計に携わっています。

国内ではKemper人気に押されあまり盛り上がっていないように感じるSynergy。とは言え、調べてみるとなんとも私好みの製品じゃ~あ~りませんか!

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Synergey Amps

概要

まず大前提としてモジュールを差し込めるスロットを備えた本体が必要。別売りのモジュール・ユニットを装着する事によりプリアンプとして機能します。

製品展開はしっかり行われており、1スロット仕様のSYN1、2スロット装着可能なSYN2、6L6パワー管を備えたヘッド/コンボアンプタイプまであります。

SYN1/2には12AX7が一本、各種ユニットには2本搭載されています。SYN1/2でキャビ出しするには別途パワーアンプが必要ですが、当然“リターン挿し”も可能。

特徴

私見を含む特徴を挙げてみます。

  • 本物!
  • 真空管搭載
  • サウンドチェンジが簡単
  • 出力端子が豊富
  • D.I.&キャビシミュ搭載

様々なサウンドをとっかえひっかえ出来るのはもちろん魅力なんですが、そんな金無いんで(笑)私なら欲しいものをピンポイントで狙うかな。元々真空管アンプ大好き人間なので、少なからずある拘りも満たされますね。

そして何よりも良いと思ったのが出力端子の豊富さ。SYN1を調べた所、エフェクトループ搭載、アンプのセンドリターン専用接続部、パワーアンプへのメイン出力、ペダル的に扱うためのアンプイン端子、オンオフ可能なキャビシミュを内蔵したD.I.アウト。

これ直接レコーディング出来るやん!と興奮したのは内緒(笑)。IRと組み合わせたら良くなりそう…なんて妄想が膨らみます。ただ、パワーアンプ無いのに?という素朴な疑問もありますけど。

モジュール・ユニット

オフィシャル・モジュール

有名アンプメーカーの著名なビルダーが設計したモジュール。製品の左上に公式ロゴがあるものがコレに当たります。まずは参加メーカー一覧を(執筆時点)。

  • ENGL
  • Bogner
  • SOLDANO
  • MORGAN
  • FRIEDMAN
  • METROPOULOS
  • DIEZEL
  • Fryette

そうそうたる顔ぶれ。個人的に大好きなBogner製モジュールの発売が決まった事もSynergyに興味を持つきっかけになりました。ただMetoropoulosだけ設計者分からん。

今回はこの中から興味が沸いたものをピックアップしご紹介。つまり欲しいヤツ!高級ペダルエフェクター2個分くらいの価格なら、まぁ許容範囲か…な?(-_-;)。

Friedman


  • BE module
  • DS module
  • HBE module
  • BE-BB module

David Friedman自身による設計。Friedmanが現在最も多くのモジュールを発売。絶大な人気を誇るBE-100のサウンドをベースにしたモジュールが当然ながらメインに。

特にBE-100の歪みとBuxom Bettyのクリーンを搭載したBE-BBに魅力を感じます。クリーンと歪みは別々という商業的な匂いも正直していたので、これは本当にナイス♪

こんなん欲しくなるに決まってんじゃん。

Bogner


  • Ecstasy module
  • Uberschall module

設計はもちろんReinhold Bognerで、やはりこの代表2機種をモジュール化。私がイメージするBognerサウンドをしっかり叩き出してくれちゃってます。最高かよ!!

Synergyの国内販売がいつまでも続く保証はないですし、正直ちょっと疑ってます(笑)。なので入手できる内に買っといた方が良いとは思うんですが、う~ん悩ましいぜ。

Synergy Ampsのシステムを導入する気になったら、俺は一番に買うよ!エクスタシー。

Fryette


FryetteからはDeliveranceが登場。Steven Fryetteデザイン。このモジュールはまだ日本未発売(執筆時)のようですが、滅茶苦茶グッと来るサウンドでマジ欲しくなります。

2ch4Gain仕様でクリーンからハイゲインまで自在に歪みコントロールができると共に、ドライな音からホットな音まで幅広く音作りが可能な印象。凄く良いよコレ!

ちなみにRabea Massaadさんの動画の音がサイコーすぎるので、興味がある方は是非一度ご覧になってみて下さい。BE-100のパワー部からOXに繋いでいる様です。

Synergy製モジュール

MarshallやFenderといった大御所のモノホンは流石にありません。これらはサウンドをシミュレートし再現を図ったもので、左上にはSYNERGYロゴがあります。

  • PLEXI
  • 800
  • OS
  • BMAN
  • TDLX

PLEXI、800のMarshall系モジュールはDavid Friedmanが設計を担当。他のモジュールに関しては特別記載は見当たりませんでした。OSはDumble、BMAN、TDLXはFender系。

OS module


参考動画を一つ。ダンブルのオーバードライブスペシャルを模したモジュール。純粋に良いサウンドですよねぇ。こうやって調べる程、あれもこれも欲しくなっちゃいます(笑)。

楽器系機材ってやつは、とことん“沼”だよな。

▼モリダイラ楽器
https://moridaira.jp/synergyamps

終わりに

色々なモジュールがあり目移りしてしまう事間違いなしなSynergyの交換式プリアンプ。様々な場面で使用する事を想定された機能設計はユーザーライクで素晴らしい。

私の今求めているものは、簡単かつ可能な限り良いサウンドでギターを自宅録音できる機材、でございます。利便性の高いデジタル機材も視野に入れてますが、価格を考えるとSynergyも全然アリだな。

だいぶ気持ちが傾いているのですが、パワーアンプをどうするのかが悩みどころ。実機を買うにしてもレコーディング機能を搭載したパワーアンプって正直ほぼ無い。
Synergy単体で録音するのもアリですが、経験上多分納得いくサウンドにはならないでしょう(笑)。だとすれば、そこはデジタル技術の力を借りるのも手だと考えています。

ただパワーアンプシミュレーターみたいなプラグインってあんま見た事ないなぁ。大体がアンプシミュレーターをベースにした全部入りって感じだと思うので。
待てよ、Two NotesのWall Of Soundってパワー管のシミュあった気がするぞ。もしかするとBIASなんかも良いかも知れない、

ってメッチャ独り言の様に書きなぐってる(笑)。

その辺りもちょっと調べてみたいと思います。最後はなんかスンマセンでした。とにかく録音目的でも十分に使えそうなSynergy、要チェックですな。