【宅録】ギター録音で最強の機材と最善の方法を探る

エレキギターの録音方法と言えばキャビネットにマイクを立てて収音するというのが王道ですが、ホームレコーディングでこの手法は到底無理。

宅録ではサイレントレコーディングという手段を取るのが現実的。そのための機材や方法も昨今では多岐に渡り、我々が取るべき選択肢は多く、喜ばしくも悩ましい所です。

今回はギター録音に適した現時点で最高峰の機材たちに注目。将来的に欲しいものをピックアップ。よって実機オンリーなのですが、PCとの連携率は驚異の100%(笑)。

はてさて、どれを選んでやろうか?

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デジタルアンプ

Kemper Profiling Amplifier

 Kemper Profiling Amplifier / Kemper Profiling Power Head
Kemper Profiling Amplifier / Kemper Profiling Power Head

  • プロファイル機能
  • 出力600W(パワーアンプ搭載モデルのみ)
  • 万を超えるリグをダウンロード可能
  • W37.8×H21.7×D17.3 cm / 6.5kg

いまだこの牙城は崩せず。発売以来多くのギタリストの信頼を勝ち得たコピー機(笑)。世界中の有志が作成した膨大なアンプデータをダウンロード可能で、まさに宝石箱。

音を聴いた限り、リアルに近いかどうかと言われると“少し違う”というのが正直な所ですが、真空管アンプとの比較などではKemperの音の方が好きな事も多々あるという事実。

機材を活かすも殺すも自分次第って事ですが、調べれば調べる程このKemper、安く思えてくるから怖い。だって今一番欲しいチューブアンプが40万するんだもん(笑)。

▼KORG
http://www.korg-kid.com/kemper/

Positive Grid BIAS

Positive Grid / BIAS MINI GUITAR
Positive Grid / BIAS MINI GUITAR

  • 300Wのパワーアンプ搭載
  • Amp Match機能
  • BIAS AMP 2 Pro付属
  • W26.6×H4.6×D24.8 cm / 2.5kg

登場以来、ソフトウェアアンプシミュレーター界の王者へ一気に登り詰めたと言えるBIAS AMP。その実機版として登場したのがBIAS Headですが既に生産完了。現行はこのBIAS Mini。

Kemperと同じく、実際のアンプサウンドを取り込み再現できるAmp Match機能が魅力で、もちろんユーザーが作成したデータをダウンロードし使用及びカスタムが可能。

意外にもコンパクトエフェクターとの親和性も高い様で、お気に入りのペダルがハマると音作りがめっちゃ楽しそう。ギグバックに入るサイズ感もグッドですね。

※2020年8月20日(木)まで¥10.000キャッシュバックキャンペーン中ですね!現金ではなくギフト券という形でのバックみたいです。買えって事かい?(笑)。

▼Media Integration
https://www.minet.jp/brand/positivegrid/bias-head-mini-guitar/

ギタープロセッサー

Fractal Audio Systems Axe-Fx Ⅲ

 Fractal Audio Systems / Axe-Fx III
Fractal Audio Systems / Axe-Fx III

  • ミリタリーグレードのDSP搭載
  • 大型カラーディスプレイ搭載(800×480)
  • 膨大な数のアンプモデル、キャビ、エフェクト
  • W482 × H131 × D292 mm / 6.87kg

世界最高峰のオールインワンギタープロセッサー。特徴を掴もうと努力しましたが正直分からん(笑)。とにかくサウンドツールが膨大なので、音作りだけで一生を終えちゃいそう。

アンプ、キャビネット、エフェクターと、ギターサウンドを構成する要素を高いクオリティかつ相当数集約。他社の様に同質のフロアタイプはまだ無いみたい。FM3という小型フロアモデルが最近出ましたが、流石にAxe-FxⅢの方が骨太なサウンドに感じます。

欠点を挙げるとやはりお値段。別途フットコントローラーやパワーアンプを揃えるとすると…恐ろしや。ただ我々にはまだまだ選択肢は存在するのだ!(下に続く…)。

▼Okada International
https://www.okada-web.com/fractal-audio-systems/axe-fx-iii-fas

Line6 Helix

 Line 6 / Helix Floor
Line 6 / Helix Floor

  • デュアルDSPパワーによるHXモデリングエンジン
  • 6.2インチLCDディスプレイ搭載(800×480)
  • アンプ×72、キャビネット×37、マイク×16、エフェクト×194
  • W56.0×D30.0×H9.1 cm / 約6.7kg

こちらも人気が高いLine6のギタープロセッサーのフロアタイプ。価格と音質のバランスから考えるとAxeよりコチラを選択する人が多いのも十分納得できる。

このHelixもアンプのマッチング機能を搭載。データの共有も“CustomTone”という所から他のユーザーが作成したデータのダウンロード等を行える様です。少し分かりにくい気がする。

参考動画

Sonic Drive Studioさんの比較動画。滅茶苦茶有用な動画を数多く出されている方です。他の比較動画でありがちな作り込みの偏りみたいなのがなくホント最高。Axeだけでなく小型チューブアンプとの違いも面白いですね。にしても良いサウンド作りますなぁ。(比較は3:00~)

▼Line6
https://line6.jp/helix/

Headrush Pedalboard

 HEADRUSH / PEDALBOARD
HEADRUSH / PEDALBOARD

  • 7インチタッチディスプレイ採用
  • ハンズフリー編集モード搭載
  • アンプ×33、キャビネット×15、マイク×10
  • W59.9 × D28.4 × H7.4 cm / 7.1kg

AVID社Eleven Rackのサウンドを内包したフロアタイプのギタープロセッサー。特徴はタッチディスプレイで、直感的な操作が可能。ただデカイよね~コレ(笑)。

アンプ数など少なくも感じますが、アップデートで色々追加されている模様。ユーザーデータの共有にも対応しており、“HeadRush Cloud”からダウンロードが行えます。

音質ほぼ同等価格半分というダウンサイズ版「Gigboard」もあります。個人的には小っちゃいやつに惚れる傾向があるのでそんなんあるとまた迷ってしまう。

▼HeadRushFX
https://www.headrushfx.com/jp/pedalboard-pedalboardxjp

BOSS GT-1000

BOSS / GT-1000
BOSS / GT-1000

  • 新技術AIRDテクノロジー搭載
  • エフェクトタイプ116種類
  • アウトプットセレクト機能
  • W462 × D248 × H70 mm / 3.6kg

ご存知BOSSのギターエフェクトプロセッサーのフラッグシップモデル。GT-100から永らく新機種の発表が無く、他社に比べ出遅れた感が無きにしも非ず。

アンプモデルは16種類と決して多くはありませんが、BOSSオリジナルのアンプモデルの評価は高く、エフェクトに関してもMDPや最新ペダルのアルゴリズム等を惜しげもなく投入。

かつて私もGT-1を所持していましたが、圧倒的に違うんだろうなぁ。比較動画なんかで聴くGT-1000のサウンドの印象はとにかく“綺麗な音”。これでこの価格は凄いよね。

▼BOSS
https://www.boss.info/jp/products/gt-1000/

ロードボックス

Universal Audio OX

 UNIVERSAL AUDIO / OX
UNIVERSAL AUDIO / OX

  • ダイナミック・スピーカー・モデリング
  • 高品位UAエフェクト内蔵
  • 最大許容入力150W RMS / 200W RMS Peak
  • W381.25 × H138.44 × D229.58 mm / 6.4kg

真空管アンプ好きのための夢の様な機材、ロードボックス。発売以来その最高峰として君臨し続けているこのOX。UA独自の技術によりスピーカーの挙動を細部に渡り再現。

他社製のものと比較してリアルさという面に於いては抜きんでている印象です。純粋に心地よく個人的には非常に好きな音。当然の如くお高いんですけどね~(笑)。

反面、アッテネート機能に関しては減衰量が設定された5段階の切り替え方式なので少し扱いにくいかな?と感じます。良い真空管アンプを所持、または購入予定の方は要チェック!

▼Universal Audio
https://www.uaudio.jp/hardware/ox.html

BOSS WAZA Tube Amp Expander

 BOSS / WAZA Tube Amp Expander
BOSS / WAZA Tube Amp Expander

  • 可変式アナログ・リアクティブ・ロード
  • 最大許容入力150W
  • 100Wパワーアンプ搭載
  • W380 × D296 × H110 mm / 6.8kg

BOSSが出したまさかのロードボックス。OXの後発という事で嫌が応にも比較されちゃってますが、レコーディング専用機という訳ではなく、より多目的な使用が可能な機材。

パワーアンプを搭載しておりシームレスな音量調整を実現。小音量でも音質劣化を感じさせないチューニングが施されていてアッテネーターとしての評価も高いです。逆に100Wまで音量を上げる事も当然可能。エフェクトループも装備しているので、ステージ上でも活躍が期待できます。

サイズ感や価格はOXに類似していますが、その実中身はBOSSらしい拘りと技術が詰め込まれています。もちろん欲しいですよおおお(笑)。

▼BOSS
https://www.boss.info/jp/promos/waza_tube_amp_expander/

終わりに

まぁ、中々手が出ないよねぇ~(笑)。

このクラスの機材選びの肝は単純に“好き嫌い”になる気がする。最も重視するのは当然音質でしょうが、機能であったり操作性であったり、自分にとって必要・不必要を切り分ける事も重要ですね。

個人的には真空管アンプを持っているのでこれまではロードボックス一択だったのですが、デジタル機材の利便性はかなり魅力的ですし、出音も好印象なものばかりという…。

やっぱ、迷う!!

最近「短い人生楽しまなきゃ損」という思考になってきているので、この先妥協という二文字は忘れる事に決まってます(笑)。音を楽しむ事にとことん拘っていきまっせ~。

という事で今回は以上です。有難うございました。…頑張ってお金を貯めるか。