Torpedo C.A.B. 最高の音を求めて!キャビネットIR購入録

私はキャビネットシミュレーターのTorpedo C.A.B.を愛用しております。

最初は色んな音が出せて純粋に楽しんでいたのですが、望んだサウンドに中々近付けず「購入失敗したかもなぁ」なんて思ったりしたこともあります。

これは様々な知識が圧倒的に不足していたことが原因。

デフォルトでも多種多様なキャビがあり、弄れるパラメータも細部に渡る。音の流れや各部の働きを理解していないと、Torpedo迷子に陥ることは必至です。

スピーカーの大きさや特性、真空管の種類や特徴、それらがコンボアンプやヘッドアンプに実際どのように使用されているか、マイキングによる音の変化等々、私自身も徐々に分かり始めてきた所です。

真空管コンボアンプを入手したことで劇的に知識が増え、Torpedoの良さとポテンシャルにやっと気付けた(-_-;)

その辺りの話から、これまで使用してきた各社キャビネットIRをご紹介致します。

Torpedo C.A.B.について

特徴

  • エフェクター直接接続可能
  • ペダルサイズ
  • ギターキャビネット数22台
  • マイクシミュレーター8本
  • 真空管シミュレーター8種類
  • リバーブ搭載
  • 最後段EQ補正可能

超簡単に、こんなところでしょうか。+ベースキャビが10台。キャビネットの無料追加とかありませんのでご注意を。追加するならTwoNotes公式サイトで買ってね、ってこと。

注意点として、アンプのスピーカーアウトからの接続は出来ません。上位機種ならロード機能がありますので可能。後、歪みペダル単体で接続してもいい音しません。ペダル変えても全部同じ音(笑)。

ラック型でもペダル型でも、プリアンプを前段に接続することで本領を発揮します。

 

使用用途

練習用に?

十分使えます!スイッチ一つでベースとなる音色を変えることが出来ます。お気に入りのセッティングを複数作っておくことで気分に合わせて楽しく練習できます。

各メーカーのキャビネットの特徴もなんとなく掴めてくる、気がします(笑)。

ライブで使う?

う~ん、これは微妙な気がしますね。ライブしないので偉そうに言えませんが、ステージなら絶対リアルアンプの方がいい気がするんですが。

そこにあるものをどう料理するか、というのも醍醐味な気がします。音作りの経験値も積めそうですけど、どうでしょうか?(笑)。

宅録に?

サイレント・レコーディングが出来る、間違いなくそのための機材。自宅ギター弾きにとっての救世主となり得る。ただソフトウェアのシミュレーター方が、多機能で融通が利くのは間違いない。

個人的には「実機に接続」ってのがテンション上がるんで好きなんです^^

この辺は各々の好みと利便性、環境により選択すればいいでしょうね。私もいずれは、PC環境の方も充実させていきたいとは考えております。

 

最大の利点

Torpedo C.A.B.には様々な機能があります。

有名所を集めたマイクシミュレーター、バーチャルマイキング。代表的な真空管をシミュレートしたパワーアンプ部。スタジオやホールなどを再現した数種類のリバーブ。

これらは確かに有用ですが、コイツの最大の武器は、

IRファイルをぶっ込める!こと。

コンパクトで持ち運びが楽。パソコンに接続しなくても、外部機器だけでIRファイルを使え、音出し出来ます。

WAV形式であれば他社製でも使用でき、本体に保存可能な数は512!TwoNotes製以外のIRだと、マイクシミュが使用出来なくなりますが、そんなの些細なこと。

いくつかのキャビネットIRを購入、使用しましたが、面白いことに各社それぞれ出音に違いがあります。並べて比較するとより顕著に分かり、以前の印象が様々変わったものもあります。

それでは、私が使用してきたキャビネットIRを、順にご紹介していきたいと思います。

 

キャビネットIR使用遍歴

①TwoNotes

▼TwoNotes
http://www.electroharmonix.co.jp/twonotes/torpedocab

使用感

最初から入っているTwoNotesのキャビネットIR。大人の事情で正式名称ではなく、文字った名前になってます。最大の特徴はマイクシミュが使え、疑似的にマイキングが行えるところ。

率直な感想は「音がこもる」。結構厚めのフィルタリング効果があります。EQによる補正とセットで考えて、音作りするのがベストかもしれません。

私は練習用途としても使っているので、普段弾く時はもっと鮮明でダイレクトな音を出したいと感じていました。そんな理由から、他社製のIRも試してみたいと思うように。

フリーのものも沢山出回っているようですが、個人的に信頼できるメーカー製のものを見つけた方が色々利点があると考えているので、無料はスルー。

偶然の出会い

当時Kazrogというプラグインメーカーの「KClip」を入手しようと、何気なしにホームページを訪ねた所、「IR」の文字が目に入りました。

ちょうどセール時期だったのですが、NEWS一覧の中に「Rosen Digital Audio Cabinet IR」なるものが!キャビネットIR!?すぐにクリック(笑)。

Our Friendsと記載されていたので、KazrogとRosenは親密な関係のようです。

動画等をチェックし好感触、価格も安いのでいざ試してみることとなります。

 

②Rosen Digital Audio

▼Rosen Digital Audio
http://www.rosendigitalaudio.com

使用感

サウンドの第一印象はスッキリ、クリアな出音。練習用にはもってこいだと感じました。ただ1つのキャビに収録されているIR数は3~6と少な目です。逆にIR迷子にならずに済みますが。

真空管コンボを入手後、少し印象が変わりました。TwoNotesのものは奥まって聞こえる分、柔らかい出音ですが、コチラは少し硬質に感じます。

使用機材や設定等もあるので一概には言えませんが、ライン録音してみると厚みがなく細い音。「デジタル臭い」と言われる感覚も、なんとなく分かりました^^

私の腕が未熟なので、セッティングを詰めればもっと良い音で録れるはずですが、今のところレコーディングより練習用にグッドなIRメーカーという感じです。

後、注意点と言うか気になるポイントは、サイトがSSL化されてませんので、気になる方は購入を慎重に検討して下さいね。

 

③DIRTYROOM STUDIO Frydman

▼DIRTYROOM STUDIO
DIRTYROOM STUDIO SOUNDS OF ECHO CAB-PACK Vol.1

コチラは中々マニアックではないでしょうか。ギタリストとして活動中の大和さんという方のキャビネットIRです。詳細は不明ですが、プロの方だと思われます。

特徴

大和さん所有のFriedmanのキャビネットIRだそうです。スピーカーはCelestionのGreenbackとVintage30。収録されているデータ数は47とかなり多い。収音マイクはSM57です。

マイク位置も細かく収録されていて、スピーカーのセンターからエッジまで順にデータがあります。マイキングの知識がない私にとって、どの位置でどういう音の変化、特徴があるのかが物凄く勉強になりました。

使用感

出音は生々しくリアルで、TwoNotesとRosenの中間的なフィルタリング加減(こもり具合)で絶妙です!弾いていて最も気持ちいいサウンドというか手応えがあります。

シミュレーターでも、奥行き感や空気感といったものを確かに感じることが出来ます。

このIRを使い始めてその良さに気付いた時には、もうお前しか見えない状態(笑)。正直めちゃくちゃイイっす!ただ1つ気になる点は、他のIRに比べて音量が小さいことかな。

このIRで終焉!・・・とはなりませんでした^^(続く)

 

④Celestion

▼Celestion Plus
https://www.celestionplus.com

キャビネットとは箱、真に音を出しているのはスピーカー。ギタースピーカーのトップブランド、Celestion本家がIRを出しているではありませんか!「もうこれ最強だろ?」と即飛びつきました。

見つけた経緯

最近真空管コンボアンプ「Albion GS12C」をゲットしたのですが、どうもシャリシャリ×2うるさい。ひと月程使用しても変わらず、スピーカーチェンジを試みようと思い立ち、即実践。

10インチだと選択肢があまりなく、Celestionの「G10 Vintage」に交換。結果は上々!それでスピーカーに興味を持ち始め、もっと知るために調べていた所、このIRに出会いました。

特徴

当たり前ですが、Celestionの有名スピーカーが名を連ねています。セットでも個別でも購入可能。各スピーカー毎に販売されている種類は次の通り。

  • 1×12 Open back
  • 1×12 Closed back
  • 2×12 Open back
  • 2×12 Closed back
  • 4×12 Closed back

それぞれ収録されているIRが下記になります。

  • Neumann TLM 107 Room ×3
  • Royer R-121 ×6
  • Sennheiser MD421 ×6
  • Shure SM57 ×6

プラスαで、マイクを2本使ったものや、ルームマイクと混ぜたもの等、HiGain、LoGain別に12個のIRを収録。モンスターですな(笑)。個別マイクは距離ではなく、Balanced、Bright、Darkといったデータ名。

ただ、1×12、2×12、4×12で収録数が違う可能性があります。私が購入したのは1×12OPと4×12なのですが、1×12のSM57はIR7個。4×12は6個でした。

ダウンロード時に、各シミュレーターに対応したものを選択可能です。

使用感

プロの職人による完璧な音」という印象。各スピーカー毎の特性の違いがハッキリと分かり、まさしく”本物”の音。悪いわけがありません。公式のサンプル音源は違いが分かりにくい。

使えない音などなく、欲しい音を都度選べる感覚を持てるものは中々ないと思います。信頼度も安定度も抜群のIRです。そしてこのIRの最大の特徴は、複数の「Room」マイクのIRがあること。

Stereo、Mono、L、R、等のデータがあるのですが、組み合わせ混ぜることによって、より高いレベルの録音が可能になりそうですね。

残念ながら、TorpedoではIRのミックスが出来ないんですけど( ノД`)シクシク…

 

⑤DIRTYROOM STUDIO Vol.2

▼Gumroad販売ページ
https://gumroad.com/l/ocxaK#

正式名称は、DirtyRoom Studio Sounds Of Echo Cab-Pack Vol.2 (ナゲェ)

実はこの記事を書いてる途中で見つけました。Vol.1のFrydmanが凄く良かったのと、米国ブラックフライデーに合わせ半額セールだったこともあり、思い切って全部買い。

にしてもこの動画、めちゃくちゃカッコいいです!

特徴

キャビネット毎の個別購入も可能。5種類ありますが、Frydmanの「V30」「Greenback」共にガッツリ入ってますので6種類と言っていいかも。

キャビネットの種類は以下になります。

  • CAE 212 Cabinet /WGS Veteran30 ×122
  • Crews maniac sound SP212 modern Cabinet /EMINENCE Legend ×120
  • Friedman 412 Cabinet /Celestion G12M25 Greenback /Vintage30 ×240
  • MESA/Boogie RECTO STANDARD OS /Celestion Vintage30 ×48
  • Koch KCC412 B Cabinet /Koch VG12-90 ×120

なんと収録IR総数、650個!!買って少し後悔しました(笑)。

そして、使用マイクはキャビにより異なるのですが、

  • Mojave Audio MA101FET
  • Royar R121
  • Shure SM57
  • Shure KSM8
  • Sennheiser MD421

となっており、距離がインチ表示で4種類程、位置がセンターから端へと4種類程、マイクを斜めにするoff axisのデータもオンマイクと同数収録されております。

こちらも大人のなんたらで、正式名称は控えておられます。

WAVファイルは24bit48khz、他にもFractal syx、Kemper kiprの各データも入ってます。

使用感

こちらは「現場のリアルなサウンド」というイメージでしょうか。しばらくご無沙汰ですが、スタジオ内にいる空気というか、そういったものを思い起こさせてくれました。

Torpedo C.A.B.に保存可能なIR数は512。これだけで650。完全にキャパオーバー(笑)。泣く泣く厳選する作業をいたしました。3日程掛かりましたが、楽しかったから良し!

出音は正直言って、現時点でナンバーワン!

この方たちは何者なんでしょうか。凄くイイ仕事してます。音がこもりすぎることもなく、クリア過ぎることもなく、本当に生々しい音。

どのキャビネットも素晴らしいのですが、特にお気に入りなのがFrydmanのGreenbackですね。数が多いので、お気に入りのサウンドが必ず見つかると思いますよ。ロック寄りな感じですが。

コチラのVol.2の登場により、内容が被ってるVol.1はお役御免となりました。

注意点は、購入手段がGumroadということ。私も詳しくは知らないんですが、少し信頼感に欠ける印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

まとめ ~今後の展望~

今回は、Torpedo C.A.B.用に購入してきたIRをご紹介しましたが、IRを扱うシミュレーターなら、どのメーカーのものでも使用できると思います。

それにしても、デジタル技術の進歩は凄まじいものがありますね。特に自宅でギターを弾く場合の一番の問題となる「音量」を抑えたまま、良い音で鳴らすことが出来るのは本当に有難い。

真空管アンプの良さも分かり、デジタルの良さも分かり、なんだか充実してきました。それらを融合させることで、より良い結果が生まれそうな気がしています。

CelestionのIRを購入したことにより、IRをミックスさせて使ってみたい欲望が沸いてきています。これはレコーディングの領域で、私には時期尚早だと分かっちゃいるんですけどね~^^

Torpedoだと複数のIRを読むことが出来ませんので、他の方法を色々模索中です。アンプ、ロードボックス、どんどん世界が広がっていくぞ・・・。

では最後に、今回のIRの「個人的お気に入りランキング」を発表!

DirtyRoom Studio Cab-Pack Vol.2
Celestion Plus
Rosen Digital Audio
TwoNotes

という結果と相成りました~。DirtyRoom StudioとCelestionのものを、今後メインで使っていくことになるでしょう。「君たちに決めた!」。素直にオススメ!

それでは今回は以上です。ご覧いただき有難うございました。

ABOUTこの記事をかいた人

nanasi

知識ゼロから、WordPressで音楽サイトを構築すべく、現在も悪戦苦闘中。名前も画像も、コロコロ×2変えながら、徐々に形になっていく様もお楽しみ下さい^^ 投稿は週1くらいのマイペース。慌てずまったりと楽しみながら、末永く続けていきたいと思っとります!