小型パワーアンプ特集 ~どこまでも小さくな~れ!~

アンプヘッド、ペダルアンプに続きまして、小型特集第三弾!

今回は、ギターの音を最終段で増幅する大切な役割を担うパワーアンプ。こちらもガンガン小型化の波が押し寄せており、魅力的な新製品が続々と発売されています。

特にペダル型等、独立したプリアンプを好んで使用するプレイヤーにとっては、新たな機材として導入検討する価値は十分にあるかと思われます。リターン挿しの呪縛から解放されます(笑)。

伝説的なコンボアンプ、ヘッドアンプを手にするのは憧れでもありますが、お気に入りのキャビネット、プリアンプ、パワーアンプを個別に揃え、組み合わせの妙を楽しむのも全然アリな気がします。

小さければ小さい程、手軽にそれを実現できるのは間違いない。数はまだまだ少ないですが、見つける事ができたものを全てご紹介。

小型パワーアンプ大集合

Mooer

Baby Bomb 30

  • 出力 : 30W(8-16Ω)
  • コントロール : Master, Warm/Bright SW
  • 電源 : 24VDC
  • サイズ :  42(W) x 93.5(D) x 52(H) mm
  • 重量 : 144g

現時点で、世界最小のパワーアンプでしょう。

似たような小型ペダルが多い印象の中華系ブランドですが、Mooerは確固たる地位を確立しつつありますね。最近では空間系マルチ「Ocean Machine」のようなハイクオリティなものも発売しています。

トーン補正としてBright、Warmスイッチを搭載。Masterは12時辺りから歪み始めるようです。これに直接キャビネットを接続するだけでOK。ペダルプリアンプなんかと組み合わせて使えば立派な足元アンプヘッドの完成!

ただし、電源が本体より一回り程大きいです(笑)。

Mooer HP
http://www.mooeraudio.com/?product/201704251230.html

 

AMT Electronics

Tube Cake TC-3

  • 出力 : 3W(8Ω)
  • コントロール : Volume, Presence, Depth
  • 電源 : 18VDC
  • サイズ : 73(W) x 113(D) x 53(H) mm

AMTはペダル型プリアンプや、それに準じた歪みペダルを多くラインナップしています。

このTube Cakeには1.5W仕様のTC-1もありますが、どちらも完全に自宅練習用のパワーアンプですね。特にAMTのチューブプリアンプと組み合わせると、イイ感じで練習テンションが上がりそうです。

トーン補正として、PresenceとDepthコントロールノブがあり、微調整が可能。出力が小さい分、電源も小型。欠点はスピーカーのインピーダンスが8Ω固定となっている点でしょうか。

AMT Electronics USA
http://amtelectronicsusa.com/productpagetc3.html

 

Electro-Harmonix

44 Magnum

 ELECTRO-HARMONIX / 44 Magnum
ELECTRO-HARMONIX / 44 Magnum

  • 出力 : 44W(8-16Ω)
  • コントロール : Volume, Bright/Norm SW
  • 電源 : 24VDC
  • サイズ :  72(W) x 110(D) x 50(H) mm
  • 重量 : 200g

ペダル型パワーアンプの先駆者、エレハモの44Magnumです。22W出力の兄弟機、22Caliverは既に生産終了とのこと。

この外観、プラシーヴォか?(笑)。先に挙げたMooer Baby Bombはコレを基にしているのでしょうね。Bright/Normスイッチでトーン補正、ボリュームを上げることでかなり歪ませることも可能。

ペダルサイズでも44Wの出力があり、小さなステージなら音量的に使えそうですが、音量を上げると歪みますのでサウンドメイクに難儀しそうな感じですね。

ちなみに、コチラの電源も本体と同程度の大きさです。

Electro-Harmonix
http://www.kcmusic.jp/ehx/44-magnum.html

 

ISP Technologies

Stealth Pro

  • 出力 : 175W(8Ω)/106W(16Ω)
  • コントロール : Level
  • 入出力端子 : CH1 Mono Bridge Output, CH1 Input, CH2 Input, CH1 Output, CH2 Output
  • 電源 : 19VDC
  • サイズ : 228(W) x 100(D) x 50(H) mm
  • 重量 : 544g

ISPのStealthは、小型パワーアンプの定番と言える程認知度が高く、使用者も多いですね。価格も結構しますが、出力が175Wあり、本格的に活動しているギタリストの方達の選択肢の一つとなっています。

ステレオでスピーカーに接続することも可能。新仕様のものはラックマウントにも対応(専用キット付属)し、ボリュームノブの位置がリアからフロントに変更されています。

動画で音を聴いてみると、真空管アンプに比べ硬質な感じは確かにありますが、抜群の可搬性とこの大出力を考えれば、十分魅力的な製品だと言えますね。

ただコチラのアダプターも、本体並みのデカさがあります(-_-;)

 

Stealth Ultra-Lite

  • 出力 : 90W(4Ω)/60W(8Ω)/31W(16Ω)
  • コントロール : Volume, Bass, Treble
  • 入出力端子 : Input, Output
  • 電源 : 19VDC
  • サイズ : 124(W) x 102(D) x 44(H) mm
  • 重量 : 430g

Stealth Proをモノラル仕様に限定、小型化した本製品。

ではありますが、例によってアダプタはデカいです(笑)。Stealth Proと同じ?大きさでしょうか。それにしても出力が落ちたとはいえ、ここまでサイズダウン出来るのは素晴らしい!

ファン等も無く、放熱は大丈夫なんでしょうかね。デジタルだから関係ないのかな?う~ん、ホント無知ですんません。
自宅使用からライブまで、大いに活躍してくれそうです。

■参考動画

コチラは真空管パワーアンプ「Fryette Power Station」(後述)との比較動画。前半クリーン、後半歪みで出音を確認できます。日本人の方の動画です。あざっす!

これ聴くと「お、Stealthも中々…」と素直に思えます。Power Stationとは3倍近い価格差ですからね。ですが、実際プレイしてみるとかなりの違いが感じられるとは思います。

ISP Technologies
http://www.isptechnologies.com/home

 

Seymour Duncan

PowerStage700

  • 出力 : 700W(4Ω)/350W(8Ω)
  • コントロール : Level, Treble, Mid, Bass
  • 入出力端子 : Input L/R, XLR Output L/R(Cab Sim on/off), Speaker Output L/R
  • 電源 : 100-240VAC
  • サイズ : 292(W) x 176(D) x 56(H) mm
  • 重量 : 2.86kg

ダンカンと言えば、泣く子も黙るリプレイスメントピックアップのトップブランド。そんな彼らが何とパワーアンプ市場に凄いものを投入してきました。

最大出力は700W!キャビネット何台積めばいいんだ(笑)。どういうシステムを組まなければいけないのか、私みたいなもんにはもう分かりません。

ソリッドステートでサイズは大きめ。3バンドEQ付き。一応パワーアンプという括りでいいかと思うのですが、コイツはプリアンプを搭載しています。それが極めてクリーンなプリアンプとのこと。

確かに動画で確認してみても、余計な味付けが無く、ペダルプリアンプや空間系をインプットに入れても問題なさげ。これはマルチエフェクターやシミュレーター使いにとっては良き相棒になるのではないでしょうか。

国内未発売ですが、価格は10万弱くらいになるのかな。

 

PowerStage 170

  • 出力 : 170W(4Ω)
  • コントロール : Level, Bass, Mid, Treble
  • 入出力端子 : Input, Speaker Output
  • 電源 : 100-120VAC
  • サイズ : 133(W) x 127(D) x 72(H) mm
  • 重量 : 910g

ISPと同じ様に、PoweStageの小型版。コレ凄い魅力的!

小型、軽量の超クリーンアンプヘッドですよ。ペダルプリアンプや空間系をいちいちリターン挿しする手間も不要。ボードの出口にコイツを置いて、接続はキャビネットに。
※実際使ってないので現時点で半分妄想(笑)

真空管の良さを求めるのは酷ですが、ソリッドステートの持ち味を最大限発揮した製品だと思います。出音も結構太いと感じます。

ただ残念なのは、ダンカンホームページでの製品情報の詳細が不足している点。対応インピーダンスが公式では4-8Ωとなっているのですが、本体裏には4-16Ωとあります。
そしてそれぞれの出力が記載されておらず、定格出力も不明なことから、スピーカーの選定が出来ません。ステージでは問題無いでしょうが、自宅でアンプヘッド替わりに使うには重要な事です。

単純に考えると、8Ωで半分の85W、16Ωで42.5W、になるのでしょうけど。消費電力は55Wと明記されていて、かなりの低燃費です。ウチの真空管コンボは80Wですから。

■参考動画

私も所有している大好きなOMGとの組み合わせ。なので音がよく分かる。
この方の使ってるキャビはおそらく、EVHの112STだと思われます。搭載スピーカーはセレッションG12H Anniversaryで30W。16Ω。

スピーカー交換していないのであれば、自宅使用も十分可能だと証明してくれる動画。コレ、欲しい!

※追記
国内代理店であるESPさんに問い合わせてみたところ、PSEの問題がクリアされておらず、現状国内ではまだ取り扱い出来ないとのこと。そこが解決されれば販売する予定だそうです。

2019年2月現在、未だ国内未発売( ;∀;)

Seymour Duncan
https://www.seymourduncan.com/powerstage?utm_source=homepage&utm_medium=banner&utm_campaign=powerstage170-banner-click

 

Fryette

Power Station PS-2

 FRYETTE / PS-2 POWER STATION
FRYETTE / PS-2 POWER STATION

  • 出力 : 50W
  • 真空管 : 12AX7×1, 6L6×2
  • コントロール : Hi EQ SW(Flat/Bright/Edge), Lo EQ SW(Flat/Warm/Deep), Volume, Presence, Depth,
  • 入出力端子 : Line In/Out, Fx Send/Return, XLR Line Out, Amp In, Speaker Out(One/Two), Speaker Impedance Select 4/8/16 Ohms, Lp Filter(In/Out), Fx Level(Hi/Lo), Ground Lift SW
  • サイズ : 355(W) x 250(D) x 82(H) mm
  • 重量 : 6.8kg

真空管を搭載し、出音も価格も”最高”のパワーアンプ。

レコーディング機能を強化し、現在はバージョン2。正直コレが一番欲しかったのですが、調べていく内に個人的残念ポイントが見つかり、選択肢から除外。

確かに機能は充実しているかのように思えますが、痒い所に手が届かない印象。致命的なのが、

Line OutはAmp Inからの信号のみ出力されること。

Line In、FX Loopは無視され、XLR Outも同じくダメ。つまりは「お気に入りのアンプヘッドでレコーディングしてねっ!」ってことですわ。エフェクターやシミュレーターでちまちまやってる私の様な小市民は相手にされていないのだ。
※実は裏技がありました!詳しくは再追記↓をご覧ください。

レコーディング機能の強化?鼻で笑ってやりますわ(´;ω;`)ウゥゥ

ただアッテネート能力の評価は高く、真空管を搭載した出音は言わずもがな。お気に入りのアンプを自宅でも弾き倒したい、レコーディングしたい、という方には最高の製品だと思います。

今回ご紹介している中では最も大きなサイズですが、機能面をみるとかなりのコンパクトさを実現していると言えます。

※追記
当時私はキャビネットに繋げないアンプシミュレーターを使用していたのでこのような記事になりました。パワーアンプではありませんが同社よりよりコンパクトなPL-1というロードボックスも出ています。レコーディング機材の選択肢は年々広がってますね。

アンプ以外もライン出し可能!(再追記)

ある方から情報を頂きまして、Line Inからの信号をLine Outから出す方法がありました。Fryetteの公式動画にて解説があった事も教えて頂いたのでシェアしておきます。

この方法により、外部プリアンプやアンプシミュレーターのライン出しが出来ますので、アンプ以外でのラインレコーディングも可能になります。ただ別途キャビシミュは必要です。

▼接続方法

  1. プリアンプ等 → Line In
  2. Speaker Out (PS-2) → Amp In (PS-2)
  3. Line Out → Rec機材等

ポイントは②ですね。Speaker Outからキャビネットに繋ぐのではなく、Amp Inに返す訳です。ペダルプリンプの有名所、Albit、Flying Teapot、VeroCity製品もイケちゃいますネ♪

情報提供者様、大変有難うございましたm(__)m

ただ実際試した訳ではないので、そういった使い方を想定されている方はご自身にてオカダインターナショナル、Fryette Ampsへご確認して頂くのが良いかと思います。

Okada International
http://www.okada-web.com/fryette/ps-2

 

まとめ

アンプを求め、小型化に驚かされ、最後に行き着いたパワーアンプ。

最初に興味を持ったのが真空管搭載の「Fryette PowerStation」。自宅でも使え、レコーディングも可能なものとして購入第一候補でした。ですが前述の通り希望に沿わず。

オール・イン・ワンを求める事は諦め、現在はダンカンの「PowerStage170」の発売を待ってます。自分も例に漏れず真空管信仰的な部分もあるのですが、それ以上に魅力的で有用な機材になり得る気がします。

パワーアンプを個別に買うなら、やはり必要なのがスピーカーですね。12インチ1発で良さげなものを探してみたいと思っとります。2発になるとCDやら何やら捨てまくらないと、なんで(笑)。

それでは今回は以上になります。またのご来場を!

ABOUTこの記事をかいた人

nanasi

知識ゼロから、WordPressで音楽サイトを構築すべく、現在も悪戦苦闘中。名前も画像も、コロコロ×2変えながら、徐々に形になっていく様もお楽しみ下さい^^ 投稿は週1くらいのマイペース。慌てずまったりと楽しみながら、末永く続けていきたいと思っとります!