今回は、私の大好きなサザンロックテイストな1曲。
“轟音”ギタリスト、ザック・ワイルドの楽曲です。厳密には「Pride&Glory」というバンドの、同名アルバムの中に収録されているものです。
ザック・ワイルドといえばオジー・オズボーンのギタリスト、という印象が強いのではないでしょうか?私的には「Black Label Society」の重低音がまず思い浮かびますが。
今回ご紹介する楽曲は、彼のルーツの1つであろう「サザンロック」の匂いがプンプンします。
否、この「Pride&Glory」という作品全体から漂ってきます。
そんな中から、最も好きな1曲を今回セレクト。
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♪「Machine Gun Man」
「Pride&Glory」はベース、ドラムを加えたトリオ編成。ザック本人はギターはもちろん、ボーカルも担当。正直言いますと、ギタリストが歌うとガッカリするものが多いです。
1流ギタリストをバックに3流ボーカリストが歌う、という構図になり易い。
このバランスの悪さは聴くに堪えないのです、私には。
ですがザックの歌唱力は中々のもので、野太いその声質も「ザック・ワイルド」って感じ(笑)。彼のボーカルが魅力的なものでなければ、きっと私の心に刺さることは無かったでしょう。
サザンロックとは
Southern Rock、直訳すると南方のロック。アメリカ南部のことを指します。
どんな音楽なの?と聞かれると、なかなか答えるのが難しい。
よく言われるのが南部の土の匂い漂う音楽(よく分からん)。私のイメージでは土の匂い、男臭さ、荒野、そして馬とテンガロンハット(笑)。
音はもう聴いてみるしかない。簡単に言うとカントリー、ブルースを母体にしたロック。このアルバムもそうですが、ジャケット見れば何となく分かる。
例えば・・・
こんなのとか、
こんなの。
サザンロックの両雄「Lynyrd Skynyrd」「Allman Brothers Band」のアルバムジャケット。余談ですが、どちらもいいバンドですよ。
この楽曲について
「Machine Gun Man」には確かにサザンロックな匂いがあり、それはメロディラインに現れています。お決まりの展開ですが、アドリブチックにメロディを自由に操っていたりもしています。
それをギタリストであるザックがやってのけていることが少々驚きです。そしてなによりギターがいいですね。イントロのフレージングが凄く好き。
リッチー・コッツェンのバラードなどでよく聞くことができるプレイです。ザック・ワイルドが決してメタル一辺倒なギタリストではないことを、この楽曲で知ることができました。
そしてリズム隊の存在も大きく、特にベースが動きまくっていて聴いてて楽しい^^
後に「Book Of Shadows」というアコースティックアルバムも出すのですが、こちらはより歌重視な仕上がりで、ボーカリストとしての彼の魅力が詰まった作品。なかなかの良作です。
終わりに
正直ゴリゴリザックはあんまり好きじゃないです。すぐ飽きる(-_-;)
個人的な好き嫌いですが、どうもベッタリした曲がダメなんですよね~。ということでこの「Pride&Glory」の後の「Black Label Society」は2枚程買って、おしまい。
そしてボーカル目線から、ザック・ワイルドは確実に、歌ってもいい数少ないギタリストの一人。
その魅力を存分に聴くことができる「Machine Gun Man」、是非お試しあれ!