VST音源比較 ~ストリングス編~

VST音源(インストゥルメント)の差って何?

…的な突発的思考から今回の記事を書くことに。調べればいくらでも分かる時代ですけど、やっぱ自分でやらないと最終的に納得できないんですよね~、私(笑)。

音楽の世界、音質は“値段に比例する”というのは真実でしょうが、自分自身「これでイイ!」という感覚を持てるものこそが最強でしょう。個人的には操作性も大事ですし。

今回比較する音源はクソ高いものは無く、最新のものでもありませんので悪しからず。ゴチャゴチャしてきた自身のデータ整理も兼ねつつ、今ある音源を聴き比べ。

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セットアップ

DAWソフトはStudio One 4で48kHz/32bit floatに設定。当然ながら全て同じMIDIデータを使用。音量を揃えるのにいつも通り難儀しメーター諸々使いながら耳分量で調整!

各音源個人的に一番良好だったプリセットをチョイス。リバーブは全てオフにしそれ以外は一切弄っていません。よって重ねたり作り込んで輝くものも当然あるでしょう。

曲は、X Japan「Tears」

のイントロ部分で37秒。経済活動再開後にスタジオ行って歌おうかと打ち込んだものです(笑)。音源は44.1kHz/16bitWAVファイルになります。

音源比較

Presence XT


Studio One付属の音源。Violin Legatoを上下のパート共使用。シンセってノブが沢山あって実はかなり苦手です。出来れば弄りたくない(笑)。

ストリングスはチェロ、ヴィオラ、コントラバスと揃っており、重ねて音作りするとより良くなるのは間違いない。DAW付属の音源もかなり進化しているんだと実感。

SampleTank3 Free


IK MultimediaのSampleTank3フリーに入っている音源。ストリングスはこの11 Violins Multi一つのみ。これって多分Miroslavのものだったんじゃなかったっけか。

IKのサンプラーは4とかCSとか新しいのありますけど、インストールの度にVSTフォルダが荒らされる(笑)ので、私は3で止まってます。そういうとこも大事なんだよ!

Miroslav Philharmonik


SampleTank3で読み込まないと使えない化石音源(笑)。現在最新バージョンは2ですが、そちらはデータ量が58GB以上でまったくの別物と化していると思われます。

どうやっても下パート(Violin2)の最後の音が途切れてしまう謎。グループバイか何かで非常に安く入手した記憶がありますが、そろそろ引退して頂きます。オツカレサマ。

Session Strings


Native Instrumentsのストリングス音源の最下級戦士。単体で買ったのかバンドルされていたのかも今や不明。私が買ったのは多分Komplete8だった記憶が…。

Kompleteは次々アップグレードされてキリがないし、単体製品も後出しプロ版とかあるし、なんだかなぁ。正直、NI製品は欲しいエフェクト入手出来たんで満腹状態。

ただKontaktだけは最新版が後々必要になるかな。あ、音は各自で判断して(笑)。

Cinematic Strings 2


これは今もダウンロード販売している模様。随分昔にセールで購入し喜びに包まれたのも束の間、Kontaktに全く反映されず地獄を見た記憶があります。

音源はマイクをオールオンにした負荷マックスのもの。重厚なサウンドからも分かるように容量も重量級で、読み込み時間が結構かかります。でも何かにつけてこの音源を多用する程にお気に入り。

上に1st Violins、下に2nd Violinsを使用。

Omnisphere


Spectrasonicsの超有名シンセ。現在は2が出ています。膨大な量のサウンドが詰め込まれている反面、目的のものを探すのが大変。それ故ちょっと敬遠してきました。

Hollywood Studio Strings Sectionを上下両パートに使用。リバーブとEQをオフにした以外何も弄っていない状態の出音なんですが、非常に音楽的なサウンドが得られます。

これはアップグレードしたいなぁ(笑)。約3万ですか…。なんか旧版より価格が大分上がってる気がするんですが。個人的には「コレでイイ!」と思える音源です。

まとめ

古い音源を比較するというこの需要のない企画、いかがだったでしょうか?(笑)。

ハードウェアの比較でもいつも突き付けられるのですが、やはり値段が高いものほど音質も期待できるという事実。10万円超えるものも実際ありますが、一体どんなんなんじゃろ。

まぁどんな機材も「使い手次第」という所に帰結するというのを忘れてはいけませんが。

私は基本面倒臭がりなんで、パッと開いてサクッと良い感じの音が得られるものが好き。なんかリアルとかそういう部分はもうどうでもよくなってます。

出音は好きか嫌いかで判断し、直感的に操作できるものがサイコーですね。そういう面からみても今回比較した音源の中ではOmnisphereが断トツでした。

今は引き籠らざるを得ない状況なので、じっくり遊び倒すつもりです。次回はピアノ音源の比較記事も書こうかな、なんて考え中。もちろん古いのばっかですけど(笑)。