Bogren MLC S_Zero100を買った

欲しい!と思い、お金を払った、我が人生初のソフトウェアアンプシミュレーター。沢山トライアルして私が選んだナンバーワン。

これは、イイものだ…。

レコーディングには勿論、普段弾きにも充分使える納得の音と汎用性の高さ。キャビネットから音出し出来ないプレイヤーにとってまさに神アイテム。

今回はBogren唯一のフルサイズアンプシミュレーターの素晴らしさをお伝えできればと思います。

Bogren Digitalについて

音楽プロデューサー、Jens Bogrenを中心に2020年スウェーデンにて設立。メタル系ジャンルに強く、製品群のカラーも正味メタラー向け。

ドラムサンプルやキャビネットIRなども販売していますが、何よりワンノブ仕様のアンプシミュレーターが強烈な個性を放っていて興味をそそられます。

今後も要注目の超新興ブランドです。

MLC SUBZERO100

このプラグイン、実は実機のエミュレート製品。Mark L Custom Guitar ElectronicsというポーランドのブランドのSUBZERO100という100W真空管アンプを忠実に再現したものになります。

SUBZERO100の音

MLC Amplification Subzero 100S – Tighter! Meaner! Punchier!!

これが実機のサウンド。正確にはモデファイされたモデルになります。動画では非常にタイトでキレのある音を確認できます。コレはねぇ~、私はメチャクチャ好みでございます。

プラグインを購入する前にこの動画を見たのですが、叶うなら実物が欲しいですね。ダウンサイズされた小出力バージョンもあるみたいで、益々興味津々です。

でも日本では販売されないだろうなあ。

▼Mark L Custom Guitar Electronics
https://www.mlcamps.com/

Bogren MLC S_Zero100

 BOGREN DIGITAL / MLC S_ZERO 100 ダウンロード納品

BOGREN DIGITAL / MLC S_ZERO 100 ダウンロード納品

ではここから本日の主役Bogren MLC S_Zero100について、個人の見解で好きなように述べさせて貰います。でも…不満点はあんまないなぁ。

今回はノー音源。私の下手なヤツよりもエエもん、そこら中に転がっておりますから探してみて。ただレビュー動画のほとんどがメタルですけどね。

▼Bogren Digital
https://bogrendigital.com/

外観

美しく再現された外観はテンション上がります。デジタル製品は実機と比べどうしても所有欲が満たされにくい。なので個人的にはグラフィックってメチャ大切だと思います。

UIもタブ切り替え式で非常に分かり易く操作性は高いです。この辺りはNuralDSP等にならって作られたのかもしれませんね。真似でも何でもいいから全社このスタイル取ればいいのにね。

コントロール

搭載している操作系統について見ていきます。実機と同じくノブの配置は特徴的ですが、難しいものは何一つありません。

ノブ
  • Gate …ノイズゲート
  • Presence …超高音域
  • Depth …超低音域
  • Gain …入力ゲイン
  • Volume …ボリューム
  • Bass / Middle / Treble …イコライザー
  • 6L6 / EL34 …パワー管切り替え
  • Master …マスターボリューム
  • Channel,Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ …チャンネル切り替え
スイッチ類
  • Power …電源
  • Feed,Lo / Hi …パワー部回路フィードバック
  • M45,On /Off …ブリティッシュモード
  • Bright Ⅰ/Ⅱ …明るさ

アンプに必要な基本的な機能は完全搭載。プラスアルファで音作りの幅が広がる便利なスイッチ類が付いてます。

チャンネルはクリーン、クランチ、ハイゲインの3チャンネル仕様。設定はそれぞれバラバラに記憶してくれるのが有り難いです。ただしMasterは固定。

個人的に嬉しい機能はパワー管切り替え及びM45スイッチ。6L6とEL34のみですがパワー管を切り替えれるのは神ですな。質感をかなり変えてくれますから。

M45スイッチはオンにするとゲインが下がり、45の名を冠するアレでレアな音にしてくれます。このクランチが出せるというのが個人的に購入の大きな決め手になりました。

エフェクター

プリエフェクト

  • MLC Vanilla Sky
  • Fascination Street OVD-1

前段には個性の異なる2つのオーバードライブエフェクターを搭載。コレ込みでの歪み作りが前提、くらいの良さがあります。

Vanilla SkyはMLCが出している実機ペダルをシミュレートしておりトランスペアレントなオーバードライブです。一言で言うと“シルキー”ですかね。

OVD-1はJens Bogren氏が所有する実機ペダルのシミュレート。恐らくTS系なのかな?ただこれはモコつかずブライトにジャキつかせてくれるので、非常に使いやすくお気に入りです。

ポストエフェクト

  • Fascination Street Max Delay
  • Fascination Street Wet Verb

後段のエフェクトは空間系でディレイとリバーブ。

Fascination StreetとはBogren氏のスタジオの名前で、OVD-1と同じく、2つとも彼所有のペダルが元になってます。

こちらも非常にナチュラルで扱いやすいサウンドです。普段弾きの時にもよくオンにして遊んでます。単純に空間系はキモチぃ〜、ですから。

ペダルエフェクターの再現技術も最近のは凄いんですね。変に固執せず自分自身もアップデートしていかないと機会損失しまくっちまうね!

キャビネット

キャビネット
  • Modern
  • Vintage

キャビネットはこの2種類しかありません。がしかし、音迷子になってタイムロスしない事は大変なメリットだと思いますがどうでしょう?

個人的にこのキャビシミュは目茶苦茶好き。デフォルト状態で既にバランスが良く、IRを取っ替え引っ換えする必要なんてない。細かな調整はEQ様で行う方が簡単で私は好き。

勿論3rdパーティ製のIRを読み込み使う事も出来るので、IRローダーとしてだけ使うのも実は密かにオススメだったりします。

マイク
  • Dynamic57
  • Ribbon121
  • Dynamic7A
  • Tube 67
  • Dynamic R20

搭載マイクは全部で5種類。代表的なものが並んでます。2本まで同時使用可能で、それぞれのブレンド率、スピーカーからの距離やマイクの角度なども自由に設定できます。

またIRDX(インパルス・レスポンス・ダイナミクス)という独自技術を搭載。インプット信号により変化するスピーカーのナチュラルな挙動を再現するとのこと。

よりリアリティを高められるものの様ですが、物凄く微妙な違いです。何がどう違うのか表現するは難しいところ。IRDXは単体プラグインとしても販売されております。

EQ

10バンドのグラフィックEQを搭載。クラシックなアナログスタジオイコライザーを忠実に再現したもの、との事。

ここも実機にこだわってるのが何気に良いですね。グライコは決められた帯域しか弄れない、という縛りがあるものの操作は至極簡単。

個人的にはパラメトリックイコライザーの方を好んで使用してきたのですが、いい機会なのでこのEQも弄り倒したいですな。

終わりに

超ぉお〜好き!

クリーンから軽いクランチ、ハードロックに合うドライブサウンドからゴリゴリヘヴィなメタルまで、色んな楽曲に対応できるのは確かです。

1stソフトウェアアンプシミュレーターとしてコレをチョイスした己を褒め称えたい(笑)。運良く半額セール時に買えたので価格的にもメチャ満足。

一緒にトライアルした他社の製品も良い印象だったので、散財しないように気をつけないと。すぐ調子に乗っちゃうから私。

Bogrenのアンプシミュ。気になった方は、是非一度トライアルしてみて下さい。その際比較対象として別の製品と同時に試してみる事をオススメします。

…次はJSTのが欲しいなぁ。