初心者だからこそ分かる、初心者のためのエレキギター購入のコツ

何か新しいことを始めるのは、本当に素晴らしいことだと思います。趣味であれ、本気であれ、人生において夢中になれる「何か」は絶対にあった方がいいと思いますね。要は「楽しんでこうぜ!」ってことですな。これ、あるアニメキャラのセリフですがこの言葉大好きです(笑)

それはさておき、私はギターを弾きますが、弾けるというレベルにも達していません。つまりは完全初心者。バンドではずっとボーカルを担当してきましたので、ボーカリストであってギタリストではない。だけど最近はギターばっか弾いてます。超楽しくて。下手クソなのにギターの本数は増えてる。欲しくなったら我慢できなくなってしまうタイプ(困った)

そんな愚かな私の無駄?な経験を生かして、初心者の方と同じ目線から少しアドバイスできればと思います。

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エレキギターの大きな違いって?

エレキギターには様々な種類があって初心者には訳が分からないですよね~。
ギター毎にある主な差を超簡単に挙げてみます。

  1. スケール   ・・・ ロングスケールとミディアムスケール
  2. フレット数  ・・・ 22フレットと24フレット
  3. ピックアップ ・・・ ハムバッカーとシングル
  4. ブリッジ   ・・・ アームあるなし

上記は見た目的な違いです。他にもボディやネックの木材、指板、ピックアップの種類、ネックの形状、ジョイント方式、コイルタップの有無、セレクター位置など、こだわるポイントは腐るほどあるのですが、ここでは割愛させて頂きます。

気になる方は調べてみてください。

はじめての1本は、背伸びせずほどほどに

見た目から入って全然OK

ギターが欲しい、と思っている方は誰かしら好きなギタリストがいるのではないでしょうか?そのギタリストの使っているギターと同じシェイプのもの、あるいは同じメーカーのもの、を買うのが、その時点での最も後悔の少ない選択だと思います。

しかし、私の無駄な経験からいくつか注意点を。

いくらのギターを買えばいいのか?

例えば、B’zの松本孝弘氏が好きなのであれば、やはりGibson LesPaul に興味を持つと思います。しかし本家Gibson、かなり高額です。

はじめての1本でいきなり20万、30万のギターを購入するのはお勧めしません。その理由は次の通り。

ギターを始めてみたはいいけど、続かない可能性もある

30万のギターを買ってテンションMAX。

「バリバリ引き倒してやるぜぇ~」と最初は頑張りますが、難しくてなかなか上達せず、やがて飽きが訪れ、そして押し入れの中で10年以上も眠り続けてしまう、そんなこともあるのです!(私です)

自分の性格をしっかりと把握!

熱しやすく冷めやすい人、注意ですよ~。私も元来飽きっぽい人間ですので。
何をするにしても継続力が大切なのは言うまでもありません。

最初のモチベーションを保ち続けることは思う程簡単ではないですよね?
特に上手くいかない時期に挫折しがちです。

冷めやすい人は低価格帯からピックアップするのがいいと思います。

また、「バンドを組む」「ライブをする」「プロになる」といった明確な目標を持つことも大切です。背中を押してくれる要因になると思います。

そういった目標のある人、やり始めたら止まらない人は、そこそこの投資も視野に入れていいと思います。

じゃあ、具体的な金額ってどんくらいなの?

趣味として、自宅練習用、続くかわかんない、そんな人は

● 新品価格 ・・・5万前後
● 中古価格 ・・・3万前後

この辺りの低価格帯から選んでいくのがいいと思います。

ガンガンやるよ、バンド組む、カスタマイズもしたい、そんな人は

● 新品価格 ・・・7~8万程

中古ではなく、新品での購入をオススメします。

私が10代の頃の定説として、とりあえず7~8万くらいのギターなら品質的に問題ない、みたいに言われてました。
だいたいこの辺りから木材のグレードが上がるのが理由だったと思います。

実際、このクラスのギターを所有していますが、悪くないというより、むしろ素晴らしいと言えます。

1本目に安いギターをオススメする理由

楽器の世界は、基本的に価格が高いものほどいい。これは事実です。
エレキギターの場合、木材のグレード、各パーツのクォリティ、搭載ピックアップの差、などが価格に反映されています。あ、後ブランド料金(笑)
※高いからと言って自分の好きな音とは限らないところがミソ。

では何故1本目に安いギターを推すのか。その理由は次の通り。

  1. 経験値ゼロ。ギター耳がないのが当然。
  2. 耳の経験値が上がると、音への追及が始まる。
  3. 続けていくことで、自分の好みの音が分かってくる。
  4. しかし好みは移ろいやすい
  5. ギター知識も増え、自分の理想のギターが欲しくなる。
  6. そして2本目へ・・・

続けることができれば、必ずこうなります!2本目絶対買っちゃいますよ(笑)
なので1本目は練習用と割り切って買うのがホントおすすめ。

見た目でいいんです。だからといって最初の下調べは怠らないで下さいね。
現時点での最良の選択を目指しましょう。私のようになってはいけません(泣)

コピーモデルでもいいじゃない。国産のススメ

ブランド信仰の強い方には敬遠されがちなコピーモデル。しかし、価格面から見ても大変魅力的です。特に国産のギターは素晴らしいと思います。

ESP系列、Ibanez、Tokai、Fujigen、Crews Maniac Sound、Momose、などなど、現在では結構な数の国内ギターブランド、メーカーが存在しています。

で、実際私が所有している国産ギターがこちらになります。

Fujigen NTL101

~ Fujigen NTL101 ~

夏のセールか何かで新品7万くらいで購入しました。
作りは本当に丁寧で配線も美しく、何より弾きやすいです。

当時、10年の時を経てギター熱が再燃していた私が求めていたものは、

  1. 価格は8万まででお願いします!
  2. 欲しいモデルはテレキャスターシェイプ
  3. 指板は黒がいい!(メイプル指板が嫌)
  4. サンバーストカラー渋いよね~
  5. 国産ギターがなんか欲しい

といったすごく漠然としたものでした(笑)

本当は出音を最も重要視すべきなんですが、動画で見たりして、「ああ、いいよね~」くらいのノリでしたね。

当時は音の違いが全くわからなかった、というよりどんな音が好みなのかすら分かっていなかったのだと思います。

しかしこのFujigenテレ、本当に弾きやすいです。中指の長さが8cmにも満たない私の小さな手にもしっかりとフィットします。コスパはかなり高いと思います。

バインディングが無い、コンター加工していない、ポリ塗装、といったところでコストカットしているものと思われます。Fujigenいいですよ。

ギターのネット購入、ありかなしか

個人的には「あり」です。というか、実際利用したことがあります。

今の時代、情報を多く手に入れることができますよね。自宅に居ながら、全国の楽器店の在庫情報や、価格比較なども行えるわけです。

魅力的なセール品や、どうしても欲しかった1本、などを見つける事ができ、遠方の楽器店だとしても簡単に購入することができます。

ただし、この利便性を利用するにあたり「失うもの、妥協すべきこと」が必ず存在します。その部分を許容できるかどうかで、ネット購入できるかできないかをご自身で判断して下さい。

その人の環境による

移動可能範囲内に楽器店がなければもうネット購入しかありませんよね。
さらに欲しいギターが海外製の場合、輸入代理店が1店舗(都心部のみ展開)だけ、というのはザラにありますし、その場合も選択の余地がなくなります。

また、ギター経験値が高く、知識(自己責任、自己解決能力)がある人はヤフオクなどを上手に利用している方もいます。

商品画像で全てを知るのは無理

在庫が複数ある商品の場合、店舗によっては掲載画像を1枚に統一していることがあります。これは、送られてくるギターは掲載されているものと全く同じではない、ということになります。

店舗側で倉庫からランダムに取り出されたもの、あるいは入荷順、醜い順(笑)かも知れません。外観的な部分でいうと、指板やボディの木目が愛せない可能性があるかも?、ですね。木目フェチの方はご注意をば。

同じ機種でも1本1本丁寧に写真を掲載している店舗ももちろんありますよ。そういったショップは信頼度高いですね。

また、中古商品の場合は、現物写真が掲載されていると思いますが、見えない傷、打痕は必ずあると思った方がいいです。
特に古いギター程その傾向は強くなってくると思いますので、販売店舗に電話で状態確認をするのが絶対にいいです。

保証は販売店舗でまちまち

あいたくない初期不良や保証期間内の故障。その場合の対応も各々です。
ネットショップ購入でも、お近くのお店に持ち込めば対応してくれるところもありますが、送料こちら持ちで送らなければならないところもあります。

保証関係は割と確認するのが面倒くさくて、華麗にスルーされる方もいるかもしれませんが(わ、私じゃないすよ・・・)、後であたふたしないよう、必ず確認いたしましょう。購入の際の重要なポイントであると言えます。

はじめての1本は、ズバリ!

実店舗に足を運んで買いましょう!

ネット購入についてウダウダ書きましたが、はじめて買うなら、新品であれ、中古であれ、実物を見にいきましょう。

何事も経験、ではないですが、自分の目で見て、触ってみて、音を聞いてみて購入すると、帰りの電車の中とかでニヤニヤできます(笑)。

ご購入は計画的に。

はじめての1本。それは自分のギター人生の始まりであります。
末永く愛せる相棒に出会えるといいですよね。

ここでは、当時の私が持ち合わせていなかった購入前の下準備、心構えを挙げてみます。

  1. 予算を決めておく
  2. 事前に候補を2,3決めておく
  3. 楽器店をはしごするつもりで
  4. 買わない選択肢も持っておく
  5. 初心者の気概を持っておく(恥じることない)
  6. 店員さんに何でも聞く気で
  7. 店員さんに弾いてもらう(音を聞いてみる)
  8. 持たせてもらう(ネックも握ってみよう)
  9. 店員さんを観察する(信頼できる人か、嫌いなタイプか)
  10. 購入は自分の意志で(その場の雰囲気に流されない)
  11. 悩むなら一度帰宅する(慌てることは何もない)

だいたいこんなところでしょうか。昔の私に言いたいことは(笑)

私が最初にギターを買いに行くときに決めていたことは、たった一つだけ、
「レスポールのゴールド」でした。

楽器店に入り、ギブソンの金色を指さして店員さんに「これ下さい!」と言ってお持ち帰り。店員さんは「なんだコイツは?」と思ったに違いない、いや、絶対に。

はじめてご購入に行かれる際は、上記の点を参考にしてみて下さい。

 終わりに

ずいぶん長くなってしまいました。

断っておきますが、私はギターに関しては初心者に産毛が生えた程度の演奏しかできません。日々楽しく精進。しかし、無駄に培われたこの失敗経験が、初心者の皆様方の参考に少しでもなれば幸いです。そして、おおいにギターライフを楽しみましょう!

最後までお読みいただき、有難うございましたm(__)m