Vinetoneのアッテネーターを手に入れた!

この度巷で話題(?)のVinetoneのアッテネーターをゲット。正直に言いますがメルカリにて購入。情報が少なく、某パパさんのレビューを信じようではないか!(笑)という感じで衝動買い。

音量調整はもちろん、音質にも拘りたいというのが本音。特に所有アンプ「Bogner Atma」を自宅でストレスなく弾けるようになることが第一の目標でした。Atmaちゃんは気難しいヤツで、音量上昇が急激、電源オフ時にポップノイズが出るという仕様が悩みの種。

Vinetoneは上記問題を無事解決でき、音質的にも満足いく救世主様なのか。実際使用してみた正直な感想と、得ることが出来た“気づき”について述べていきたいと思います。

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Vinetone Power Attenuator

  • 許容入力 : 100W
  • インピーダンス : 4~16Ω
  • 減衰量 : Attenuator / 1(-3dB)、2(-6dB)、3(-9dB)、Valuable(-12dB~-30dB)
  • サイズ : W190 × H90 × D120 mm / 1.1kg

Dr.ZのAir Brakeに似ていますが、内部は微妙に異なっています。大きさはまさしくお弁当箱サイズで、高さは足やノブ込みで90mm。電源不要のパッシブタイプ。

Attenuatorスイッチにて減衰量を設定、Valuableの位置にすると、右側のノブで-12dBから-30dBまでの連続可変が可能です。-6dBで1/2になるはずですが、聴感上はそう感じない不思議。

※旧仕様ではなく最新仕様のものです。

使用感

まず私は自宅使用オンリーです。しがない賃貸マンション暮らしだと晒しておきましょう(笑)。

大きさは個人的にもう少し小さい方が有難いのですが、内部構造を見ると致し方ありませんね。パッシブ式で接続も簡単、バイパス出来るのが何気に便利かと思います。

最大30dBの減衰が可能ですが、環境、使用アンプによっては思った程音量が下げられないと感じるかも知れません。私も上の写真の通り最小設定がデフォ。これ以上は無理!

Vinetoneは無味無臭な方向性ではなく、音質変化ありきのアッテネーターだと思います。初めて使用した時には「劣化」ではなく「変化」したと思いました。

こもったり引っ込んだりといった所謂ハイ落ちも極めて最小限に抑えられています。僅かに暗くなる印象もありますが、中・低域が整えられていて全体のバランスは崩れておらず、しっかり前に出てくるサウンドメイクがなされていると感じます。

後はこの変化を気に入るかどうか、が問題でしょう。

アンプとの相性

Victory Amps Sheriff22

プレキシスタイルでかなり個性が強いアンプ。特にインプットボリューム(ゲイン)を上げていくと各帯域が元気になっていき暴れます。クリーン~軽めのクランチが最高。

低域、高域共にしっかり出るアンプなので、Vinetoneをかますと変化が如実に分かります。ハイ落ちと言う程のこもる感じはしませんがブライトさは失われます。ただ先述したようにバランスは非常に良く、イイ意味で大人しくなります。

Sheriffだと、煌びやかさは失われるものの音にまとまりが出て弾きやすい音になります。Vinetoneの味付けなんでしょうか、低中域に飽和感というかジュワっとした質感が生まれます。

ちなみに、Vinetone-30dBの場合、Masterは11時まで上げることが可能。

Bogner Atma

歴代マーシャル系サウンドを内包した贅沢なアンプ。心地よいコンプレッション感があり歪みチャンネルは最高!…と思えるようになったのは極々最近です(笑)。

結論から言いますと、Vinetoneとの相性は抜群に良いです。よりマーシャルっぽくなる、というか個人的好みの音色に超近付けました。特にローミッド辺りのブリブリ感がたまらない。

ペダルやスピーカー、ケーブル等による複合的な要因もありますが、Vinetone導入は音的にも良い効果を得る事ができ大変満足。電源オフ時のポップノイズともさようならノシ

ただAtmaのボリューム調整幅はSheriffよりも狭い。-30dBでも9時くらいが限界。もう少しパワー管の恩恵なるものを感じたかったので、この点だけが残念。

評価

良かった点

ズバリ、音質

販売者様の商品説明に“良質なサウンドを目指して”とありますが、確かにそういう方向性だと思いました。変化を前提として独自の音を構築している機材という印象です。

チューブアンプ特有のダイナミクスやレスポンスの損失も私には感じられず、弾いていて楽しいと素直に思えます。セメント抵抗のみの簡易な製品も持っていますが、その平面的でのっぺりとした出音とは明らかに異なります。

至極単純でいて大切な事ですが、私との相性が良かった訳です。

悪かった点

わがままですが、減衰量

個人的環境からくる願望なのは重々承知してますが、より音量を下げれれば言う事なし!です。これはAtmaの仕様なので仕方ないのですが、ボリューム9時が限界なのは何か寂しい(笑)。

当初の私的予定ではボリューム10時~11時くらいまで上げれると踏んでいました。Atmaはチャンネル毎に音量が違うので、この辺りの設定がベースになると調整しやすいというのがマジメな話。

最適な音量は人によって違いますし、こればかりはしょうがないね。

終わりに

Vinetoneのアッテネーター。絶賛はしますがお勧めはしません。

理由は簡単。使用アンプや環境により抱く感想は人それぞれですし、ましてや好みなんて分かりませんから。製品紹介する際は毎回言っていますが、あくまでも参考程度に。

真面目に客観視した意見を最後に言いますが、マーシャル系のファットな歪みサウンドだと違和感は無さそうですが、高域に特徴がありそこが美しいとされるクリーンなアンプの場合は「好ましくない変化」と捉えられるかも知れません。

全く音質変化の起こらないアッテネーターは現状存在しないのではないでしょうか。寧ろ積極的に音色を作ってくれた方が気持ち良いと思うのですが、皆さんはいかがでしょう?

Vinetoneは確かにアッテネーターではありますが、プリアンプならぬポストアンプ、といった位置付けが我が脳内にてされております。

散財する前に出会えてホント良かったよ!パパさんサンクス(笑)。