やってみたよ。今頃…。
1度自分なりに録り用セッティング作ったらもう全然弄んなくてさ。そんなもんでしょ?や、俺だけか。
Portico511、我が愛用プリアンプ。
とにかくクリップしないように、という頭で安全圏内に設定して運用してます。一応コンパクトながらラックを組んでるので、色々やれることを試してみようか、と何だか急に思い立った訳でございます。
ではではサクッと参りましょうか。
はじめに
RUPERT NEVE DESIGNS / Portico 511
今回試すこと
- マイク入力ゲイン
- Silkの効果
まず、マイクの入力ゲイン。
私はいつも30に設定して録音しています。今の設定だと、36に上げると声を張った時にDAW側でほぼ確でクリップしちゃいます。
Portico511にはアウトプットがありませんが、後段のコンプとEQには付いてます。コレを利用して出力コントロールが可能かどうかと、入力ゲインを持ち上げたら美味しくなるのか否か、を私は知りたし。
そして本機の目玉、Silk機能。
これは3時くらいまで上げると聴感上わかるくらい中高域がきらびやかになる、というのは体感済み。ただ録り音聴くと分かり辛いんすよね。どの程度が私の環境の場合のベストなのかを確かめたいところです。
気になること
- ノイズはどうなのか
- 音は太くなるのか
Portico511自体がクリップすると後段でいくら音量調整しようが音は歪んだままでしょう。なので今回はPorticoのメーターがクリップしない限界値までのテストになるかと思います。
入力ゲインを上げるとそれに伴いノイズも当然アップするでしょう。音量調整後、果たしてノイズがどんな感じなのか非常に気になるところ。基本的には空調ノイズなので、ローカットの効果も確認だな。
ゲインを上げようが下げようが同じ音質ならそれはそれで素晴らしいですけど、ブラッシュアップされて欲しいなぁ。ギターアンプの頭があるので“太くなる”とか、音への影響は絶対あるんじゃないかと踏んでるんだけどね。
使用機材

本日の主役も鎮座しているRadialのマイAPI500ラック。現在レコーディングに活躍中。
ちょいと昔に結構無理して揃えましたが、今となっては購入してホント良かった。どんなマイクでもある程度自分好みに整えて録る事ができると感じてます。
不満など微塵もなし。

コンデンサーマイクは今コレ1本しかない。
他も試したい気持ちはあれど、まあ不自由もなくお金もないので。録り音は結構軽めというかハイ上がりでクリアな印象。ラック側で整えればロックなスタイルでもイケるっしょ!ってな感じで愛用中。
なんだかんだでSE好きよ。

レコーディング用のオーディオインターフェースにはM2を使用。
外部プリアンプを使う場合、オーディオインターフェースは基本何でもいいとは思うんですけど、少しでもいい音で録りたいので自ずとコレになる。我が家では信頼度No.1のインターフェースなのです。
メイン使用機材はこんな感じ。当時夢中で揃えたもの達を今ようやく使い倒してるとこ。音楽系機材、特に実機はもう高過ぎますから今の時代おいそれと買えませんよねぇ。
コンデンサーマイクは買い足したい欲はありますが、もう2桁万円以上は出さないと恩恵ないというか、十分な満足感は得られない気がするので、コチラも簡単には踏み切れないのです。
テストを開始する

設定など
ゲインテスト
音量調整はEQ2で行います。EQ2のアウトプットはアッテネート(減衰式)なので大変都合がいい。耳が破壊されないように都度最適に調整していきます。
次に設定。Porticoはハイパスフィルターオン(70〜80Hz)、ゲインテストではSilkはオフ。EQはフラット、コンプはバイパス。
ゲイン量は普段セットしてる30からスタート。トリムは0で固定。
Silkテスト
ゲインは普段使ってる30に固定。ハイパスフィルターはオン。EQオフ、コンプはバイパス。
Silkテストは今回12時の位置からメモリに合わせて1ステップずつ上げていきます。0から全チェックは数的に多すぎるし、効果量の観点からもやめときます。
分かる人には分かる、そんな感じかも。
その他
アナログ機材のテストなので設定毎に歌って録音。録り直しなしでサクサク録ったのでお聞き苦しい点はご容赦を。パフォーマンスに差もありますです。
音源はAIでは上手く作れず歌詞だけをお任せ、メロディは適当に歌いオケはujam様&Toontrack様。もちろんボーカルのみの音源もご用意してます。
使用プラグインはリミッターのみ。音量はメーター見ながら大体で合わせてます。
マイク入力ゲインテスト
30
普段録ってる設定。とにかくクリップしない事を最優先にすると私の場合ここが定位置。
しかしながら、今回全部聞いた後だと、なんだか細く?聞こえる気もする。あれれ?プラシーボか。普段使いしてるし、歌いやすいっちゃあ歌いやすいのよ。
表現合ってるか分かりませんが、音像はスリムでクリア。
このボリューム30は絶対安全圏の設定ですので、実際はトリムで大体プラス1くらい増してるかな。とにかくコレを基準にどんどこ行きましょう。
36
EQ2のアウトプットは2時の位置まで絞ってます。
録音中、今回試しているこの手法が有効な手段だと少し手応えを感じてました。確実にサウンドが太くなるのを感じます。厚みが増す、というか音が1歩前に出る印象です。
なるほど、トータル聞いた後だとこの設定が1番バランスがいいのかも。機器のコントロールもしやすいですし、音的にも30よりガッツがあります。思考を偏らせず使い分け、それが良さげ。
アウトプットがないと成立しないので、こういう使い方もあるんだな〜と改めて学びをゲット。
42
EQ2のアウトプットは10時。
録り音聞くとこれも良い。より太く芯のあるサウンドになりますね。歌唱中は回りの空調ノイズがヘッドホンから聞こえてましたが、こうやって聞くと神経質になる程のものでもないのかも?(私の場合ね)
また中域から高域にかけてどこぞの帯域が強調されている様な感じも受けます(笑)。36よりシャリ感あるもんね。倍音的な何か、か?知らんけど。Silkと組み合わせる事で面白い相乗効果になるのかもしれないですね。
まだ減衰できる余力もありますし、ここまで持ち上げちゃってもいいかもしれない。
48
EQ2のアウトプットをフルダウンしてなんとかってところ。そしてここまでが実質的な限界。
歌ってる時は部屋鳴り感が半端なく自分を中心にした3D空間を感じました。マイクから1mくらい離れても余裕で収音可能です。マイクプリアンプすげぇ!って、逆にちょっと感動したんですけど(笑)。
そして意外にも歌いやすかった。この音源もマイクからだいぶ離れて録ったんですけど。
ナチュラルリバーブ含んでますし、生々し過ぎて流石にこの設定は普段使いが難しそうではありますが、ライブ感を狙って使うのは有りっちゃあ有りかも。別にプロ級音源作るつもりじゃぁないんだから面白いかもな。
思ったよりも早く限界値に到達。これ以上上げても実用には耐えれない。ただまだまだ上限値は高いので、ダイナミックマイクの方でも色々試してみたくなってます。
また、失念していたのですが、sE2200aⅡcには-10dbのパッドが付いてるんだった。これを併用すればどうなるのかもちょっと気になります。そもそも細くなるのか、プリアンプ側の恩恵を受けれるのか。
その辺りの実験はコッチで勝手にやっときます。
Silkテスト
★Silkの効果
・強調される帯域…中高域から高域(High-Mid to Highs)の倍音が強調される。
・音の印象…「キラキラ感(Sparkle)」や「艶(Sheen)」が出るのが特徴。
※本記事ではテクスチャーノブの位置を時計方式で表しています。頂点が12時、そこから右回しに上げていきます。
入力ゲイン30、Silkオフ音源
比較用にSilkオフ音源を置いときます。こいつと聴き比べた方が違いがわかりやすいです。ご活用くださいませ。
12時
まずは12時。これくらいの設定だと正直私のクソ耳ではオフ時との明確な違いなんて分かんない。…と思ってたんだけど大分違いますね(笑)。ソロで聴き比べるとかなりはっきり分かります。
一皮むけた感じですね。単純に表現すると明るくなってる。
なんか歌ってる時にテクスチャーノブをグリグリしても違いがあんま分かんなかったんだよねぇ。でもこうやってオフ音源と並べて比較すると明確。この位置の設定でも充分な効果がありますなぁ。
もしかしたら普段上げ過ぎているのかも。
1時
次に1時設定。これはねぇ、順番に聞いていくとやはり差が分かり辛いです。オフ時のものと比較するのがやっぱオススメ。とは言え12時と大差はないかな。声の張り具合で変わるのかとも思います。
音の周りにキラッとした成分がまとわりついている、私的にはそんな感覚。とってもイイですけど冷静に聴くとちょっと派手目かも?しんない。EQ2と組み合わせると過剰補正になっちゃう可能性も。
この辺も要チェックですなぁ。
2時
あれ?1時設定より効果が緩い?
私がいつも好んで使う設定がこれ。歌ってる時に気持ちいいと感じる。その本能に従い設定してるだけで他には理由などなし。いつも適当ですんませんなぁ。ただ何も考えてないだけとも言える。
テクスチャー上げたにも関わらず逆に効果が弱く感じられるのは錯覚?
私が思うに、多分声の張り具合。今回マイクからの距離とかそこまで厳密にやってないですし、その時々の発声の違いによるところが大きいのではないか、と考えてますけどどうでしょうね。
3時
3時設定は凡庸な私でさえハッキリ効果が分かります。コンディションによっては少し耳に痛いと感じる時もありますが、概ね煌びやかになって好感触。歌っててとっても気持ちいいポイント。
ガッツリとSilk効果を得たいならここまでグッと持ち上げるべし。
私がリードボーカルでSilkを使うならここが最大値かなぁ。EQ2との組み合わせで考えると色んなサウンドバリエーションが作れるので、やはりラックは組んで良かったぜ。
4時
4時設定もいいすね。効果はハッキリしてる。だいぶシャリ感もありますが、ここまで効果を与えてくれるの凄くいい。設定幅が広いことでマイクを選ばず使えますから。
までも個人的には3時まででいいかもなぁ、と感じてます。
マックス
マックス設定。破綻するまでいかない絶妙な最大効果ではないでしょうか。私のマイクでは通常ここまで上げることはしないと思いますが、コーラスとか音質変える時とかいいかも。
このSilk機能だけで音のキャラクターをこれだけ変えれるのはマジでグッド。下のコーラスとかは逆にSilkをマックスにしたりすれば面白いかも。
総評
今回は以上となります。個人的には実に実りのある実験となりました。ま、フツーは機材入手したら弄り倒すもんなんすけどねぇ(笑)。
入力ゲインについてはプリアンププラグインをいじる中で「そう言えば…」的に思い立って今回実機にてトライ。プラグインだと簡単に歪んだりとかするんですが、やっぱ実機は違いましたね。
非常にクリアに音量が持ち上がりますし、芯のあるサウンドになります。しかしこれはアウトプットがないと成立しない手法。maag EQ2がなければ出来ませんでした。たまたま持ってて良かったぁ。
Silkについては高域がきらびやかになっていく、という認識で良いと思う。年齢を重ねるとどうしても高域が聞こえなくなっていくので、既にPortico511やmaag EQ2の真の実力はわかんなくなってるかもしれないなぁ。
コンプの設定も見直さないといけないし、やりたい事が増えるのは良い事だ。コンプは薄掛けにしたいのでスレッショルド値とか結構あり得ない設定になるかもですね。でも何が正解なのか決めるのは自分だ!


