マスタリングプラグイン、なんか気付いたらメッチャ出てる(笑)。
これは確実にAI効果ですな。今回は特にフリーのものを中心にピックアップ。見つけた良さげなヤツを軒並み試してやろうと。タダですからね。
おそらく製作者さんもそういうのを足掛かりに今後有料製品にて事業展開していきたいの目論見があるのでしょう。がしかし、今DTMプラグインは乱立しまくり、業界はレッドオーシャン。なかなか厳しそう。
手持ちの有料プラグインなども交えて音比較していきます。
はじめに
愛用してたコンデンサーマイクが壊れてしまったので、急遽入手したマイニューマイク。レコーディングはダイナミックマイクよりやっぱコンデンサーマイクが良かったので買うしかなかったのだ。
このマイクがどんな感じかお試しついでにデモ曲をサクッとこしらえたのですが、なんかそれだけじゃつまんない気がしたので、今回の企画を思いつき勢いのまま記事化。
ニューマイク

SE2200AⅡCが壊れ何を買おうか悩んでいたのですが、同じメーカーのX1Sをゲット。
ランク的には下位のモデル。Audio Technicaの夏セールが丁度終わってしまった時だったんだよねぇ。でなければAT4040を買ってたんだが…。
まあ引き続きSEのマイクという事で、慣れ親しんでるという意味では良い選択だったのではなかろうか。ずっと使ってた分、音的にも信頼できますからねぇ。
1stインプレ
X1Sのファーストインプレッションですが、SE2200AⅡCと比べて音的な部分ではかなりの違いがあると感じてます。低域がスッキリしていてハイ上がりな印象。
良く言えば煌びやか。悪く言えば耳に痛い。高域処理を上手く整える必要がありますね。
録音時のプリアンプやEQの設定を再考しないといけない。前のままじゃ当然ダメ。試行錯誤は楽しいんだけどね。今回の録音は前と同じ感覚で歌えるように音量感を合わせたくらい。
音比較
4ピース+ピアノという感じの簡易デモ。NugenのMasterCheckで確認、-15LUFSくらいに設定。これを各マスタリングプラグインがどう調理してくれるのかを今回テスト。
マスターはすべて-11LUFSくらいになるように統一していますが、多少の音量差はご容赦願います。トーシローなもんで。
iZotope
Ozone Elements

オートで良い感じにしてくれるマスタリングプラグイン代表、Ozoneの入門版。実は普段あまり使わないんですが、結果は中々良いんじゃないでしょうか。カバー曲ならもう“これでいい”感ある。
高域が煌びやかでピアノがよく聞こえます。音像もくっきりクリア。他と比較すると低音がスッキリというか薄味か。んで画像のように音圧上げが半端ない。外部プラグインにて音量を落としています。
正直見直した!でもこれやっぱ負荷がヤバイよねぇ~。ラーン中バリバリ言う。
▼iZotope Ozone
https://www.izotope.com/collections/ozone
Semedo Audio
One

最近見つけたフリープラグイン。個人開発か?他にも多くの面白そうなプラグインを製作しておられます。作り的にAIを駆使してる感じはありますが、アイデア的には滅茶苦茶良いものばかり。
こちらはDAWで読み込めるVSTプラグイン仕様。今回プリセットまんまなんですが低音が強いすね。重心が下にあり全体的にもっさりめ。流石にOzoneのようにセンターとサイドの明瞭感は出てこない。
とはいえ無料。今後のパワーアップに期待大。
Lazy Master V3

Semedoのフリーマスタリングツールその2。こちらはスタンドアローンアプリ。大量のプリセットがあり、好きなの選んでワンクリックでOK。かなり作りこまれてはいます。せっかくなんで音源2つ。
プリセットごとにLUFS値が決まっているので他と比べると聴感上音量が小さく感じる。LUFS値をこちらで設定できればいいのにねぇ。また、現状GUI崩れバグがあるので修正希望ッス。
プリセットはどちらもロック系。違い…わかります?(汗)
▼Semedo Audio
https://ko-fi.com/semedo/shop
AngelicVibes
Vanity Lite

Learnボタンを押すだけで良い、まさに理想的なオートマスタリングプラグイン。ではあるんですがコイツはどうも私には扱いが難しそう。パン振りしたくらいの元音源じゃダメなのかい?(笑)
Ozoneと同じくガッツリ音圧アップする。なのでミックス音源の音量を激しく下げてます。マスタータイプを4種類から選べますが、個人的に音自体がどうも波打ってる感覚があり上手くいってない印象です。
まぁ、俺が未熟ということで、気になる方は自らお試し下さい。執筆時点で今もフリー製品。
▼AngelicVibes
https://www.angelicvibes.com/vanity-lite/
WavMasta

こちらもフリーのスタンドアローンアプリケーション。非常に分かりやすいUIが好き。高域のクリーンアップやコンプ、ステレオ感など、何をどれくらい適用するのかこちらでコントロール出来ます。
手持ちの楽曲、市販曲などをリファレンスとして読み込ませ、それに合わせてマスタリングしてくれるという機能もあります。これは凄く良いアイデアだと思いますが、試したところちょっといまいち。合う合わないはそらあるか。
いやぁ、まあ元がしょぼいからかもしんねぇな(笑)。現状でもしっかり作られてる。是非ともお試しくだされ。
▼Skynr Labs
https://github.com/skynrlabs/WavMasta
Musik Hack
MasterPlan

個人的に大好きなMusikHack。そのマスタリングプラグインで知名度はいまや高め?か。こちらは有料製品です。改めてですがやっぱ使いやすいですよコレ。テキトーに弄っても音が破綻しない。
ナチュラルな音圧上げを行なってくれる中央のノブ1つだけでも充分な価値があるというもの。緩やかに効くEQや不快な帯域をトリートメントする機能も過不足なく搭載。今回Calmをマックスまで上げてます。
素晴らしいプラグインではあるものの、やはり使い手次第か。ポテンシャルはまだまだ眠ってる気はする。買い切りなのもメッチャ好きなんすよ。フリーじゃないけど試してもらいたい1品。
▼Musik Hack
https://www.musikhack.com/
GregWells + Original

WavesのシグネチャーシリーズGreg WellsのMixCentricと自作M/Sコンプの組み合わせ。前者で全体を整え後者で音圧アップ。どんな感じになるのかお試しで使ってみました。
印象としては“軽い”か。MixCentricの個性がしっかり出てはいます。流石にこれ一つでオールOKという訳にはいかないですが、ちょい足しすることで煌びやかさが加味されるのは美味しいです。
ボーカルがしっかり分離されて聞こえるのはオリジナルプラグインの効果が出てるからかもしれない。
▼WavesJapan
https://wavesjapan.jp/plugins/greg-wells-mixcentric/
Kiive Audio

私の購買意欲を刺激する見た目と価格帯の製品を取り扱うKiiveのプラグインを重ね掛け。バスコンプとマスタリングEQの2つ。どちらもマスター系のプリセットを使用。ちゃんとした有料製品。
サウンドは語弊があるかもしれないが透明。クリアな音色。両プラグインとも基となる実機をさらにモダン化したようなそんな印象です。でもでもお気に入りなのは間違いない。
Kiiveの特徴として、サチュレーションの設定を細かくできる点。だがワシには完璧に理解できる耳がない!(笑)
▼Kiive Audio
https://www.kiiveaudio.com/collections/all-plugins
Model N + Big Clipper

国産プラグインベンダーにしてコスパ最強のVoosteQのビンテージチャンネルストリップModelNとBozのBig Clipper2のコンビ。Big Clipper2はいつのまにか手元にあった(笑)ので今回試してみました。
ModelNはやはり忠実にビンテージサウンドを聞かせてくれる。少し丸く甘い音になってます。最近出た本家のプラグインに勝るとも劣らない高い評価を得ています。ホントにお安いのでVoosteQはオススメです。
BigClipper2も使いやすくてかなり良いと再確認。後段にリミッターを掛けて相乗効果を出すのが定石でしょうか。もっとしっかり使えるようにならんといけんな俺。Bozも個人的に好きなのだ。
▼VoosteQ
https://www.voosteq.com/
▼Boz Digital
https://www.bozdigitallabs.com/big-clipper/
Webマスタリングサービス
現在マスタリングサービスは有料のものも沢山出てきており、それをあるだけ紹介しようと思ったのですが、結果、やめました(笑)。何故なら無料でええのがありました故に。これは最終兵器じゃないのか!?
BandLab

はい、優勝!ただの音圧アップマシーンではない。
ブラウザ操作が可能なマスタリングサービスを最後におまけで追加しとこうと探して見つけてしまった無料のマスタリングサービス。BandLabはCakewalkを買収した、くらいの認識だったんですが、独自のサービスも充実してた。
使用するにはアカウント作成が必要。Google連携も可能です。
今回はテープを選びましたが、楽曲聴きながら別のモードに切り替えシームレスに変化を確認できます。どれも個性があり大変面白い。元の音源は48khz/24bitなんですが、ダウンロードしたら44.1khz/16bitになってました。
サイト見てるとBandLabのサービス内容にも惹かれてしまう。今後次第でサブスク考えるかもしんない。
▼BandLab
https://www.bandlab.com/mastering?lang=ja
正直な感想
私の記事作成スタイルとして、書きながらリアルタイムで検索したり調べたりするんです。だから執筆スタート時点のプランが記事エンドではかなり違うものになってしまう事がよくあります。
今回がまさにそれ。だから一貫性がブレブレの時あるんすよ。すみませんねぇ。ただ「こんな製品があるよ」という紹介が出来ただけでも良しとするのさ。前向きに考えるのが大事。ふう…。
ここでの締めの感想もある程度決めてたけど最後にひっくり返されてしまった。「やっぱ有料のプラグインは流石だね♪」ってことでまとめる流れが見えてたんですが、それは次点に。フリーのものよりやはり有料製品の方が強いのは確か。でもやはりコントロールする人間側のスキルが必要で、私みたいなヘボには基本ムズす。
それでもWavesのGW MixCentricは凄く良いと思った。MSコンプの効果もあるのかもだけど、ボーカルをクリアにしたのはこれがトップ。操作も簡単だしね。
までも、個人的には今回の中ではBandLabがナンバーワン。簡単でかつ結果が良い。んで無料。無料版だと音圧はコチラで適宜合わせる必要はあるんでしょうが、問題ない。今後も機能追加されてくでしょうし、ちょっと注目だ。

