第2回DTM用コンプレッサープラグインforボーカル大比較大会会場へようこそ~。
前回は「コンプ単体編」をお送りしましたが、今回は「チャンネルストリップ編」となります。数は前回と同じく全部で9製品。実は他にもたんまりあるんよ(汗)。どんだけあんねん!と私も思っとる。
マジでそんないらねぇ(笑)っス。
これは無知な人間がよく陥ってしまう罠にハマってしまった結果。世間様のセールの煽りに抗う術を持ってなかった若き日の己が心の弱さのせいであります。皆さんもお気を付けあれ。
まぁそれは置いといて、今回も楽しんでこう!
はじめに

取り敢えず色んな細々とした前提などなどは「コンプ単体編」と同じなので気になる方はそちらをご確認頂ければと。今回はスーパー簡潔にまとめておきます。
前提
- コンプはムズい
- セオリーなんて知りません
- 大事なのは操作感
- 音が破綻しにくいものが好き
- プリセット全然使う
兎に角ラクをしたい人間なのです。
コンプについては基本的な知識しかございません。究極DynaAssistでバラつき抑えられればコンプなんて難しいもの使わなくてもいい!とか思ったりなんかしちゃったりしてます。
プラグインについて
- 手持ちのプラグイン比較
- 設定は統一せず耳判断
- ゲインリダクションは-3dbくらいに
- EQもテキトーに設定
- 基本プリセットベースで微調整
音源はGeminiで生成、ボーカルを分離し自分で歌入れしてます。コンプ単体編と同じものですな。オケはujamエフェクトを掛けて誤魔化してはいますが少しシュワッて聞こえます。基本プリセットをベースに微調整。
リファレンス音源
これが素の音源。音量だけは合わせるように努力はしました。マスターにはリミッターとかも入れてます。
9製品の音確認!
比較にあたり
いつも愛用してるDynaAssistを使って波形は整えてます。コンプだけの純粋な音比較ではないのでそこはご承知おきを。ボーカルピッチが甘いのは気にしないで下さい。本格補正とかもはやメンドいので私はせんよ(笑)。
今回もまた「こんな音も出るよ!」的な軽いノリでやらしてもらってます、ハイ。
チャンネルストリップ部門
UAD Topline Vocal Suite

UADのボーカル専用チャンネルストリップ。特徴はオートチューン機能を搭載してる事。今回も一応スケール指定などせず薄〜く掛けてます。流石にコンプ単体よりも明らかに音が出来上がってますね。
ゲートと空間系はオフ、諸々の事情でディエッサーは掛けてます。Toplineは操作が容易な所謂初心者向け便利プラグインだとは思いますが、そこはUAD様の製品、サウンドの質は高いすね。
欠点はCPU負荷がまあまあ高いという点。ただこれ一つで完結しちゃってもいいくらいのポテンシャルはあると思います。とりまコレ!的に最初に挿して、これを基準に試行錯誤を開始するのが今の私のルーティーンとなっております。
ピッチコレクトの効果はどうすかね?個人的には微妙。掛けすぎるとケロるので緩い設定にしてますが、それだと恩恵なさげなんすよねぇ。
UAD Century Tube Channel Strip

UAD Century Tube Channel Strip
ワンノブコンプに3バンドのEQ。超絶シンプルながら真空管の旨味を追加できるのが良きかな。これだけで全てが完結できる、という感じではなく、他のプラグインを様々組み合わせて使うとより良くなる印象。
私的にはチャンネルストリップというより真空管プリアンプに通すイメージ。“声の下地を作る”みたいな感じかな。使い所があるのか分かりませんが、かなりバリバリに歪ませる事も可能です。
現在はコレも半ば投げ売り?状態になってるので、タイミングが合えば全然入手して損はないものだと思いますよ。UADの名は伊達じゃない。超絶シンプルな操作性が実に私向きな製品でござる。
どこぞのキャンペーンで無料配布とかされそうではある。
UAD Manley VOXBOX Channel Strip

UAD Manley VOXBOX Channel Strip
高嶺の花だったManleyのこのボーカル用チャンネルストリップも有り難い事に今や我が手の中に。各機能がブロック毎に配置された非常に分かりやすいUIで見た目より使いやすい。こんな私でも余裕で理解可能。
EQは効きがよくMIDだけカット仕様なのが特徴的。個人的にディエッサーはあまりハマらない感じです。歯擦音とかではなく、耳に痛い高域の為の減衰機として捉えてます。
コレ単体で充分にサウンドがグッとまとまる、そんな感覚があります。色々試しましたが、後段に余計なEQ等は重ね掛けしない方がいい感じかな。いやでもこれはやっぱフツーにいいすっな。
Overloud Gem Voice

Overloudのボーカル専用チャンネルストリップ。空間系も備えるガチもんです。私コイツはずっと食わず嫌いしてたんですが、ちゃんと向き合ってもいいかも?なんて今頃思えてきた(笑)。
設定項目多いとそれだけで触りたくなくなるんですよねぇ。各エフェクト見てくと超シンプルなのにね。そうなる理由はプリセットにもあって、どれもケバいんですよ。私的には掛けすぎやり過ぎなもの多し。
んでも今回無料で追加したプリセットの中にちょっといい感じのものがあって、それをベースにセットアップしてみました。音作りの幅が広く、音像が崩れにくいのがコイツの特徴ではないかと今は再評価しております。
ツールはやっぱ使い手によるんだねぇ。ゴメンよぉ。
Plugin Alliance Vertigo VSS-2

Vertigoのチャンネルストリップ。セールでメチャ安でつい食いついちゃった。フィルター、EQ、コンプと音作りをする上で必要な機能をしっかり備えており、真空管サチュレーター機能も搭載。
このVSS2はVSC2と共にPlugin Boutiqueでも取り扱いがありますが、Vertigo公式のみで販売されてる他のプラグインの良いとこを詰め合わせた、みたいななんともお得感のある製品となります。
サチュレーターの効きがよく割と簡単に歪むのでちょい足しみたいな感じで使うのがいいのかな。これによりホットなアナログサウンドにもなりますし、オフればナチュラルなチャンネルストリップとして機能します。
Plugin Allianceももはや年中セールしてますんで、コスパはかなり高くほんまに有難や。
VoosteQ Model N Channel

VoosteQさんのチャンネルストリップ。あの~、こんなに安くて本当に良いのでしょうか?アナログ製品好きからしたらたまんないす。正直まだザックリとしか触っとらんすけど(笑)、マジでいいす。
何がってそら質感よ。出音が好きなんだからしょうがない。語弊があるかもですが、音が丸くなる印象。私の場合、歌録音で結果高域がキツくなっちゃうことがあるので、これはかなり相性がいいと感じます。
また音が破綻しにくいのも◯。ど素人のワシがテキトーに弄っても壊滅的な事にはならないですね。Neve系プラグインは今ちょっと浮気しそうなんですが、無駄遣いは控えてコイツと向き合ってみたいと思います。
国産、安い、音良し。オススメです!
Leapwing Audio UltraVox2

ボーカル用のシンプルな総合プラグインとして1の時にゲット。2はタイミングがよかったのでアプデさせてもらいました。チャンネルストリップとはまた別枠かもですが、操作性が非常に高い。
エフェクトはコンプ、ゲート、ディエッサーを搭載。厳密なイコライジングは出来ませんが、エアーやハーモニクス、リバーブもあり空気感を整えることが出来ます。中低域に問題がなければコレで完結しちゃえます。
実際音的にも何ら問題なくないすか。後段にEQを使えばより良くなるのは目に見える。作業スピードを重視するならコイツはかなり有用ですし、整音前にとりあえず掛けとく使い方を私はよくします。
各機能の詳細は公式にてかなり詳しく教えてくれてます。素晴らしい。
Softube Tube-Tech Blue Tone

絶賛トライアル中。ついでに比較しちゃうぜ。内部では複雑なことをしてる簡単プラグインですね。厳密にはチャンネルストリップなのかどうかは微妙ですが、EQ付いてるということでこちらにエントリー。
Tube-Tech SMC 2Bマルチバンド コンプレッサーをベースにしているとの事。Softube印の簡単プラグインということで、Drawmer S73と同じくこれはかなり私好み。迷う必要なんて微塵もなし。
SoftubeにはChandlerやWeissといった魅力的な製品が多数ありいつも注目しているものの、中々“激安”みたいな事にはならないので貧乏人には辛いッスな。でもブランド価値的に安売りし過ぎるのもヤダ(笑)。
コレも当然欲しいなぁ〜。
PSP VintageWarmer 2

はい出ました名プラグイン。私がDTM始めた〇〇年前に既に人気だった製品。3が出てないのが凄くて、そして私がPSPを好きな理由はそういうとこ。短期間で4とか5とか出してるヤツまじで好きじゃねぇ(笑)。
こちらもチャンネルストリップという感じではないかもですが、色々付いてますのでまぁこっちに。とは言え今回弄ったのはkneeをちょい上げてFatスイッチオンして音量下げただけ。それだけで音が良い感じに太くなる。
マジでこれだけで良くない?ってくらいイイ。後段にお気に入りのEQを使うのが常套手段でございます。なんなんでしょうね。どのソースでも音の存在感を上げたい時には取り敢えず挿しとけってヤツです。
PSPの代表プラグイン、やっぱ好きだ。
終わりに
総評
コンプ単体編と同じ感想になりますが、結局のところ、どれも使えるっちゅう話ですわ。私なんかのレベルだと自己満足の世界っしょ。エンジニアの皆様のように意味があり使い分ける、みたいな頭はありませんから。
そして今回やっぱり思った。プリセットは偉大なり、と。そこからスタートする方法は私みたいなトーシローな人間にはマジでオススメです。特に今回の様なチャンネルストリップという設定箇所が多いものほどプリセットというものは助力になります。
今回のマイフェイバリット
今回は組み合わせとしてKlevgrandのLuxeと、iZotope(Native Instruments)のVEA、そしてリバーブはコンプ単体編と同じFocusriteのFASTverbを使ってます。
コンプ単体編と同じく、マジでどれも使えるサウンド。その中でも普段あまりやった事のないプラグインチェーンで“組み合わせの妙”を感じたものをピックアップいたしました。

