AIミュージックは悪である

…使い方によっては、ね。

クリエイターやプレイヤー、趣味や遊びで楽しむ人と金儲けしか頭にない人。立場によってAIミュージックに対する考えや想い、向き合い方や扱い方は変わると思います。

私は紛いなりにもプレイヤーなので、その視点から色々語りたいと思います。どこにも忖度しないよ。

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はじめに

AIの進化はマジで凄い。皆さん乗り遅れてないですか?なんだかんだ私も様々利用させてもらってます。最近はGoogle AI Plusを始めました。うむ、メチャクチャ便利ですわな。

今回の主題はAIミュージック。プロンプト1つで楽曲を生み出してくれる音楽生成AIについてです。現在では沢山のサービスが生まれてきてますが、代表的なのはやはりSunoですかね。

今回の内容は別にSunoを狙い撃ちする話ではございませんので、その点はご理解よろしく。

今回の話はボーカリストという私の視点での個人的見解を包み隠さず話してます。作編曲家や、楽器奏者など、立場が変われば全く思うところや考えは変わる、ということは先に述べておきます。

音楽家の目線

プロアマ問わず音楽を愛し、プレイ、制作等に携わる音楽家の目線からは、音楽生成AIは使い方次第で善にも悪にも感じるのではないかと思います。

そう、全ては人の使い方

ミュージシャンとして、新たな才能が誕生する機会が激減するのではないか、という危惧はあります。生成AIが作った曲は優れてますので、私みたいな(笑)中途半端な層は淘汰されてしまう気がします。

やるだけ無駄、的な。

生成AIとタメ張れるハイスキルの持ち主のみが活動を認められる、そんな音楽界になってしまいそうな、そんなイメージがぼんやりとですが今あるんですよねぇ。

そんなの気にせず楽しめばいいんでしょうけど、世の中の風潮によりそれは如何様にも転がりますから。世界の人々の気運が、「音楽って人間よりAIの方がいいよね」って人が多数を占めればそれが正義になるんです。

そんな世界、想像もしたくない…。

でもイラストレイターさんなんかは先んじて既にそんな流れの中にあるのではないかなぁ。私自身ガンガンAIで生成した画像を利用してるので、やはり立場が変われば結構他人事になるんすよねえ。

向き合い方と目的

大事なのは人間の分別。音楽を愛する心。真面目にそう考えていますよ私は。どんなものでも道具というのは扱う者次第でその色を変えます。邪な心で扱うと、やはりロクな事にはならないんじゃないかな?

ミュージシャンではない

まず勘違いしないで欲しいのは、生成AIで名曲だと思えるものを生み出したからといって、生成者はミュージシャンでも作曲家でも何でもないと私は思う。クリエイター?…それも微妙じゃね?

取り敢えず生成した人物の価値を高める様なものでは決してはない。実際誰にでも作れますから。でもプロンプトにもテクニックがぁ〜、なんて言われても説得力は感じませんね。ただ「AI凄いよね」ってなる。

俺スゲェ!だけにはならないでもらいたいです。

プレイヤーとして

AIで生み出した曲を自身やバンドで演奏する。

私は、自分でプレイするならこれはアリだと考えてます。この場合、AIに楽曲を提供してもらう、という形になりますね。作曲家さんや作詞家さんはどう思うのか分かりませんけど。

どこまでをAIに任せるのか、という付き合い方も考える必要があるので面白いんじゃないかな。歌詞は自分で書いたり、メロディを変更したり、細かい編曲は人間の手でやっていく、みたいな。

作詞作曲AI、演奏・編曲自分

いいんじゃないかな。

個人で楽しむ

楽曲を生み出し、自分だけで楽しむ。それは全然構わないと思いますしフツーに面白そう。それで満足感を得られるならオススメすらする。趣味と言っても差し支えないくらい悪いことではないと思います。

生きていく上で満足感というのは得難いものではないかな。とっても大事よ。

音楽生成AI、私も今後お世話になる日が必ず来るとは思ってますので、遅かれ早かれ何かしらのサービスは利用する事になるでしょう。歌モノは絶対作らないけどね。

BGM

何かメインのコンテンツがあり、それを補助する様な使い方はアリなんじゃないかな。例えばトーク動画のバックミュージックとか。BGMが場の空気感を整えるのに1役買ってくれるのは間違いない。

作曲スキルのない人が動画のクオリティを高めるために自分の思ったものに近い音楽が使えたらそれは素晴らしい事だと思います。これも作曲家の立場からしたら嫌かもしれませんけどね。

それを売る人?

個人的には微妙なところではありますが、まあ有りっちゃ有りなのか。フリーの音素材的なものと感覚的には近いのかな?と思います。でも自分で作れるんだから、わざわざ買う必要ないと思いますけどね。

金儲けの為だけに

コレが1番ヤバいと思います。

残念ながらこういう風に音楽生成AIを扱ってる人って多いんじゃないかなぁ。んで既にそういう人達が作った音楽が世に乱立してますが、マジで危険信号だと感じてます。私の場合は特に歌モノに。

中身がないんですよ。全生成された曲には、その言葉にも、声にも、伝えたいという想いが入っていない。入るハズがないんですよ。だって音楽家ではないのだもの。その精神がないのだから。

でも鑑賞者がそういうものを聞いて「凄くいい音楽だ」と感じる事自体は悪い事ではないと思います。聞く側からしたら裏側なんて関係ないし。だからこそ厄介でたちが悪いんすよね〜。

音楽を愛してる人が本気で取り組んでたら?

個人的な意見で言うと、音楽を本当に愛している人間は金儲けを第一としてそんなは事まずしねぇ。たとえ手に入らなかったとしても、豊かさも名誉も後から付いてくるものだと理解してる…ハズ。甘い?

でも音楽家たるもの、絶対“自らの行為により生み出されるもの”に価値を感じてるハズなので、プレイすること、曲を作ること、整音すること、ソコにこそ意味がある、と考えているのではないかなやっぱ。

気になる音楽生成AIサービス

Suno

アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置く企業。

言わずとしれた音楽生成AIサービスの現時点の王者。Gemini様によると1日に700万曲も生成されてるとのこと。これは凄いですよね。我々人間が心血注いでも1日に1曲完成させるのは正直至難の業です。

大手レーベルとは訴訟だ何だの揉めたりしながらも、最近では協定を結んだり共存関係に移行しつつあります。少しずつ互いに理解度を高め、ルールを組み立てている段階ですかね。

AIの爆発的な進化スピードについて行けないのはある意味仕方のないことだとは思いますし、徐々に様々な部分でルール化がなされていく事でしょう。

▼Suno
https://suno.com/home

Tunee

シンガポールに拠点を置く中国企業の生成AI。

私も最近知ったのですが、2025年末にメチャクチャ話題になったみたいです。「タダでSuno並みの音楽が作れる!」みたいな感じで。でもそんな上手い話があるわけ無くただの無料お試し期間だっただけみたいですね。

今はどういう段階なのか詳細は知りませんが、既に各種料金プランが発表され、AIサービス標準の料金モデルに移行しているのではないかな。

しかしこの生成AIは対話形式で楽曲を作り上げていく事ができ、さらにMVまでも一気に生成する事が可能という特徴があります。楽曲クオリティやステム分離などの各種機能はまだSunoに劣っているみたいですが、将来性はかなり高いですよねぇ。

▼Tunee
https://www.tunee.ai/ja

AIはパートナー

という考えのもと、私は付き合っていくつもりではありますが、やはり皆が皆そういう考えではないんですよねぇ。ただのマネタイズの道具として音楽作るのだけはマジで勘弁願いたい。

ただ何度も申しますが、やはりどこまでを許容できてどこから受け入れ難くなるのかは、プロアマ問わず、同じミュージシャンであっても立場によって見解は全然違うものになると思います。

私は歌をメインにしてますので、AIの歌モノについては正直軽く嫌悪感を抱いてますよ(笑)。そらそうよ。エレキギターとかの細かい表現はマジで難しいと思いますので、まだそちらはマシなのかもしれませんが、それもそのうちに、って話ですよもう。

作曲家の皆さんはどうお考えなんすかね。絶対に自身の作る楽曲にプライドを持ってると思いますので、いい気はしてないんじゃないかなぁ。それとも気にしてないのかな。

終わりに

ヤバい、このテーマは話が尽きない。

んでも最後に…、

またひとつ嫌なこと思いついたのですが、AIが生成した曲を“自身で作曲したと偽って”様々な形で発表するのは充分可能なんですよね。これは素人には難度が高いですが、演奏や作曲スキルを持った人間なら行えます。すなわち音楽家なら可能な方法。

AIで作りましたよ、って明示してカバー演奏なりするのは全然良しだと思ってるんですが、偽っちゃうってのはちょっとダサいよねぇ。普通にボカロに転用するのは親和性が高くあり得そうですもんね。

ホントAIミュージックとの付き合い方ってのは、今後どのようになっていくのでしょうか…。

私は音楽分野のみならず、AIに何でもかんでも全任せするのは良くないだろうな、と考えております。人間の存在、そして意味。思考する事って物凄く大切な事だと思うんですけど。

今後、より便利になっていくのはもう確実。企業側には超えてはいけないラインをしっかり見極めてもらいたい。ワンクリックで欲しいものが生み出せる世界になったら、ひょっとすると人の想像力は消え去るかもしれないね。使わなくなるもん。

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